2011-01-01から1年間の記事一覧

第九演奏会

師走の風物詩、第九の演奏会を新宿文化センターにて鑑賞。 チェコから若い指揮者、ヤクブ・フルシャを迎えての東京都交響楽団の演奏会。何度聴いても合唱のある第4楽章は心が高揚します。楽団が約60名に対して、合唱が240名。男性がそのうち80名強ぐ…

映画「127時間」、「君を思って海を渡る」

お勧め映画二題。 「127時間」は「スラムドッグ・ミリオネア」でオスカーを獲得しているダニー・ボイル監督作品。さすがオスカー監督と思わせる力作。出演者はほぼ一人と、一つの狭い空間。ここで繰り広げられる個人の戦いを描きます。 ブルージョン・キャニ…

香港映画「密告者」

久しぶりの金曜夜の映画の日。新宿武蔵野館で香港ノワール「密告者」鑑賞。 題名どおりの密告者と、その密告者を使う刑事の苦悩の話。映画の序盤から中盤まで若干中だるみ?があったせいか、居眠りしてしまう。しかし、中盤以降は香港ノワールの真骨頂が堪能…

暴力団排除条例の施行

東京都の「暴力団排除条例」が10月1日から施行されました。他府県では既に施行されており、東京都と沖縄県が最後の施行。 条例施行が直接の動機ではないですが、読売新聞発行「宮崎邦次は何故自殺したのか」というドキュメント本を読了。 第一勧銀の総会…

オリンパス問題の影響

ギリシャの財政問題から端を発したヨーロッパ危機は、イタリアのIMF管理へと進み、底知れないユーロ圏内の経済危機を予言させます。同一通貨を流通させながら、政治は全く異なり、極めて不完全な統一体制でしたが、それが図らずも露見したことから、大変…

宮部みゆき「火車」を観る

4日土曜日に、宮部みゆき原作の「火車」のドラマがテレビ放映されました。 かつて2回小説を読んでいたので、興味深くテレビドラマ観賞。 題材が現代のカード社会、それにつながるクレサラによって負債を抱え込み、自己破産した女と、親の借財に苦しみ、自…

ゆり子の病状2

我が家の愛猫、ゆり子のその後について。 脳血栓と思われる病気から、未だに食欲がなく、自ら餌を食べる仕草が見られませんが、水だけは自分から飲むようになりました。 今は、妻が無理やり口から餌を入れて飲みこませているような状態。 何せ言葉が通じない…

ゆり子の病状

当家の4匹の猫(うち1匹は半分ノラ)のうちの一匹、ゆり子が28日、金曜の夜、突然体調に異変が起きて、押し入れで動けなくなっていました。押し入れから引っ張り出して歩かせようとしましたが、ふらふらして歩けない状態。既に11歳の老猫ではありました…

三谷幸喜「ステキな金縛り」

三谷幸喜監督作品「ステキな金縛り」を妻と二人で府中のシネコンで鑑賞。 殺人容疑者が、自分は山奥の萎びた旅館で幽霊の金縛りにあっていた、とのアリバイを主張。これを証明するために、ダメ弁護士がその幽霊を証人として出廷させる・・・・。 奇想天外な…

イラク映画「バビロンの陽光」

本日、下高井戸シネマにて、イラク映画「バビロンの陽光」観賞。私としては多分イラク映画は初めての観賞。ただし、純粋なイラク映画ではないようですが。 サダム・フセイン降服3週間後、12年前に出征して消息のない息子を探しに旅に出た老母と孫のロードム…

宮部みゆき「スナーク狩り」

本当に久々の宮部みゆき作品の読書。「スナーク狩り」は子供が小さいときに離婚した織口が、離婚した妻と娘を殺され、犯人の若いアベックに復讐を図るという大筋をメインに、織口に関わった人々を絡めて描いたロードムービーならぬロード小説。 男に裏切られ…

北村薫「鷺と雪」

北村薫の直木賞受賞作「鷺と雪」読了。表題作含む三作の連作小説。 高等女学校を卒業間じかの華族のお嬢様である「私」=花村英子を主人公に、太平洋戦争前の東京の上流階級の暮らしがよく分かるような描写が多く出てきます。 華族の序列、「公侯伯子男」の…

映画「冷たい熱帯魚」

先週の土曜日、映画「冷たい熱帯魚」観賞。前にテアトル新宿でロードショー公開されていて、見たかったのですが、三軒茶屋に運よく来ました。 とにかく映像はグロテスク。俳優でんでんが演じる大きな熱帯魚店の店主の残酷さ、小さな熱帯魚点の、いかにも小市…

佐々木譲「廃墟に乞う」、道尾修介「月と蟹」

久しぶりにブログ。何故こんなに書かなくなってしまったのか?最近ニコ動に凝っているせいかも。 本も読んでいないわけではなく、東北旅行時にも読んでいますが、何を読んだか思い出せない状態。なんとも、物忘れが甚だしい昨今です。 タイトルの本を読む前…

東北旅行第4日目「瀬波温泉」

大沢温泉で4日目の朝を迎える。今日の天気も小雨模様。早速朝風呂を浴びて(露天と内風呂)朝食。やはり豆乳が何とも言えず美味。温泉旅館での夕・朝食は大体同じ系統の料理でした。 今日の予定ははっきり決めていませんが、早く帰ってもしょうがないので遠…

映画「未来を生きる君たちへ」

デンマーク映画「未来を生きる君たちへ」鑑賞。「おくりびと」の次の次にアカデミー賞外国語映画賞を獲得した作品。 2組の家族の葛藤、親と子、夫と妻の難しい関係を、いじめやアフリカ難民キャンプまで映し出して描いているてんこ盛りの内容。最後は救われ…

東北旅行第三日目「大平温泉滝見屋」

9月3日(土)、国見温泉の一夜が明けると、何とか雨は止んでおり、持ちそうな気配。朝風呂を二回浴びて、朝食。湯豆腐と豆乳がめちゃくちゃに美味しかった。宿で精算し、「秘境を守る会」のスタンプを戻してもらうと、なんとスタンプが2個。今はサービス…

東北温泉旅行第二日「国見温泉石塚旅館」

第二日は青荷温泉の朝風呂をたっぷりと浴びて、8:50旅館スタートのバスで虹の湖道の駅へ。そこから弘南バスの路線バスで黒石駅へ。黒石はつゆやきそばが有名なのですが、まだ時間が早く、電車の時間も近づいていたため、食せず、リンゴ一個を丸かじりし…

東北旅行第一日「青荷温泉」

9月1日の第一日、東京駅8:28発新青森行き「はやて号」に乗る。家を出る時間は会社へ行く時間とほぼ一緒。これからの温泉旅行の楽しみを思うと心もうきうき気分。新宿駅で中央線快速に乗り東京へ。その際ちょっとしたハプニング。一番前の車両がすいてい…

東北温泉旅行

大人の休日倶楽部の4日間フリーパスを利用した三泊四日の東北温泉旅行に行ってきました。台風の影響であいにくの雨模様で散策は出来ませんでしたが、その分個性ある温泉を満喫。 第一日目は青森の青荷温泉、ランプの宿として有名な秘湯です。第二日目は岩手…

浅田次郎「終わらざる夏」

浅田次郎の長編大作「終わらざる夏」をやっと読み終わる。上下巻全900ページの大作で、上巻を呼んでから間をおいて下巻を読むという変則読書。かつては日本の領土であった千島列島の最北端、占守島に終戦時まで精鋭部隊を確保していた日本軍が、8月15日の終…

映画「デザートフラワー」、「ヤコブへの手紙」

暑い日が続く毎日。お盆に田舎(長野県佐久)に帰省していたため、余計に東京の暑さがこたえます。 田舎は標高700mほどの高原にあり、日中の日差しはきついのですが、朝夕は涼しく、睡眠時は毛布がないと寒いほど。おまけに毎日夕立があったので、雨があがっ…

池井戸潤「下町ロケット」

池井戸潤の直木賞受賞作「下町ロケット」読了。待ちに待った増刷がやっと店頭に並び、さっそく大枚をはたいて購入(図書館派の私にとっては痛い出費)。それでも、買っただけの価値がありました。 大資本に立ち向かう中小企業の社長をはじめ、社員の奮闘ぶり…

映画「大鹿村騒動記」

先週土曜日、久しぶりに女房と映画鑑賞。場所は銀座の丸の内TOEI。銀座で映画を見るのは5年ぶりぐらい。 さて、この映画の主演は先日亡くなった原田芳雄。久しく主演はしていなかったと思われますが、彼の死期を知った監督が主演で迎えた?ともとれるよ…

映画「水曜日のエミリア」

昨日は早朝のなでしこジャパンの優勝をテレビで見たため睡眠不足。しかしながらやることもないので新宿で映画鑑賞。新宿シネマートという3丁目の映画館は月曜日が男性1,000円のサービスデー。前日に続いてナタリー・ポートマンの主演作「水曜日のエミリア」…

なでしこジャパンの奇跡

サッカーの女子ワールドカップ決勝戦、日本×アメリカは、正になでしこジャパンの奇跡としか言いようがない試合展開で、日本が世界一に輝いた。 前半の立ち上がりは耐えに耐えて0-0。何度も危ない場面があり、今日はあまりにも力の差がありすぎるか?と思…

高校野球と映画「ブラックスワン」

夏恒例の高校野球東京都大会の見学。毎年暑いのですが、今年も強烈な暑さ。その中で駒沢球場で2試合、郁文館-都立足立西戦はなかなかの投手戦、(又は貧打線?)なかなか点が入らず、やっと8回に2点を入れた郁文館がシャットアウトゲームで勝利。そこそ…

池井戸潤の直木賞受賞

直木賞の最短候補と言われていた池井戸潤が「下町ロケット」で受賞しました。 恥ずかしながらまだ受賞作を読んでおらず、作品の論評はできませんが、彼の「空飛ぶタイヤ」に似た、中小企業対大資本の話。池井戸さんは銀行員出身らしく、当初は銀行小説が多か…

内閣支持率12.5%

管内閣の支持率が時事通信の世論調査で衝撃の12.5%。何故こんなに支持率が低いのか? 震災処理の遅れ、原発事故収束の遅れ、停止中の原発再稼働に関する閣内不統一等々を理由に、自民党など野党はもちろん、民主党からも退陣要求が溢れていることをマス…

中島京子「小さいおうち」

中島京子の直木賞受賞作「小さいおうち」読了。直木賞受賞作では、東野圭吾の「容疑者Xの献身」以来の感銘を受けました。 昭和10年代というと、太平洋戦争前の暗い時代というイメージが付きまといますが、実際の当時の東京は案外に明るく、物も豊富であった…