2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

村木厚子「私は負けない」

厚労省の事務次官まで務めた村木厚子さんが、課長時代に政治家からの働き掛けに対して不正に文書を作成させたとして逮捕された郵便不正事件。身に覚えのない罪に問われ、164日間と言う長期勾留も強いられたにもかかわらず、決して検事の不正な取り調べに屈せ…

青木理「拉致と人々」

青木理さんは最近メディアで売れっ子のジャーナリスト。安倍政権を批判的に論じるその姿勢が好きなのですが、その経歴を見てみたら私の高校の後輩で、より親近感がわいた次第。その彼が書いた拉致問題に関するルポが本書。出版されたのが2011年1月ですから、…

真藤順丈「宝島 HERO’s ISLAND」

昨年、審査員の圧倒的な支持を得て直木賞を受賞した真藤順丈「宝島 HERO’s ISLAND]をやっと読了。540Pの大作、しかも難しい沖縄言葉がちりばめられた作品で、読むのに時間がかかりました。先週の良好にこの大作本を持参して、4日間で読もうとし…

冬の東北・信越旅行

大人の休日倶楽部を利用した東北・信州旅行を1月24日(金)~27日(月)決行。 今回の目的地は岩手県の碁石海岸、青森県の浅虫温泉、長野県の高山温泉郷山田温泉、そして宿泊なしですが新潟県長岡市。 初日の碁石海岸は大船渡市の絶景海岸。盛岡~釜石経由で…

星浩「永田町政治の興亡 権力闘争の舞台裏」

元朝日新聞記者で、テレビキャスターを務める星浩著「永田町政治の興亡 権力闘争の舞台裏」読了。 平成の30年間の歴代政権の権力闘争をわかりやすく回顧できる作品。 30年前の昭和から平成に移行する時期は、バブル経済真っ盛りの時期であり、三角大福中と言…

倉山満「検察庁の近現代史」

憲政史家の倉山満著「検察庁の近現代史」読了。新書ながら、360pに及ぶ大作でやっと読み終わった。 本書で一番教わったのは、「刑事裁判において裁判官が裁くのは被告人ではなく、検察官。検察官がいかに被告人の有罪を確かな証拠を持って立証するかである。…

水沢渓「冤罪の構図」

初めて読む作家、水沢渓の「冤罪の構図~キャリアの仕組む罠」読了。 水沢渓さんは、山一證券に入社し、その後作家に転じてノンフィクションや経済小説を書いていた方で、すでに亡くなっています。読むきっかけは、「冤罪」と言うタイトルを見つけたからだけ…

アメリカ・イランの緊張

アメリカはイラク戦争の失敗をまた踏むのでしょうか? イランの英雄と呼ばれる革命防衛隊のソレイマニ司令官が3日、アメリカトランプ大統領命令によってイラクで殺害され、アメリカ・イラン関係が極度に緊張してきました。 イラク戦争の端緒は、イラクが大…

映画「女は二度微笑む」

インド映画「女は二度微笑む」をNetflixにて自宅パソコンで鑑賞。 ロンドンに住む妊婦の女性が、夫がインド出張から2週間たっても帰らないことから、インドに赴き夫の行方を探す話。インドのコルカタ(旧カルカッタ)の古いホテルに夫がいたことだけを頼りに…

映画「だれでも愛しいチャンピオン」

2020年最初の映画鑑賞は、武蔵野館にてスペイン映画「だれでも愛しいチャンピオン」。 プロバスケチームのコーチを首になり、役を起こして交通違反した男が、その罰として社会奉仕活動を行うことに。その活動とは、知的障害者のバスケットチームのコーチをす…

浜田寿美男「自白はつくられる」

心理学者の浜田寿美男氏著「自白はつくられる」読了。 10連休で3冊は本を読もうと決意していたものの、なかなか進まず本書が第一冊目。 浜田氏は心理学者として、特に冤罪事件の被疑者の自白について研究し、多くの冤罪事件の自白に至る被疑者の心理的変遷な…

2020年に何が起こるのか

2019年は政権による民主主義破壊の顕著な年でありました。特に11月からの「桜を見る会」に関するおぞましい安倍首相による権力の私物化には反吐が出る思いでした。この問題に関しては通常国会で徹底的に追及してもらいたいし、メディアももっと怒りの穂脳を…