東京都の「暴力団排除条例」が10月1日から施行されました。他府県では既に施行されており、東京都と沖縄県が最後の施行。
条例施行が直接の動機ではないですが、読売新聞発行「宮崎邦次は何故自殺したのか」というドキュメント本を読了。
第一勧銀の総会屋への不正融資事件、四大証券会社による損失補てん事件、新井将敬衆議院議員の自殺事件など、一時世間を騒がせたバブル経済後の経済事件の真相を追いかけたノンフィクション。
中でも第一勧銀の総会屋への不正融資試事件は、頭取を務めた宮崎邦次氏の自殺事件にまで発展した大掛かりな事件。銀行トップが総会屋と知りながら、株主総会をシャンシャンで納めるために長いこと付き合い、見返りに多額の不正融資を行い、回収不能債権をつくりだし、それでも付き合いを止められなかったという「呪縛」を克明に描いています。
銀行にやましいことがなければ、経営者は何ら株主を恐れることがありませんが、銀行に限らず、どこの会社でも外部に漏れてはまずい「何か」があることの証左でもあります。
オリンパス事件にそのような裏社会との接点がなければいいのですが。
今日はこの辺で。