2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹「女のいない男たち」

村上春樹作品は今まであまり興味がなく、地下鉄サリン事件の被害者を負ったドキュメンタリー作品「アンダーグラウンド」を読んだだけ。今回、妻が捨てようとした「女のいない男たち」を読んでみました。 表題作ほか全6篇の短編集ですが、意外と読みやすく、…

唯川恵「手のひらの砂漠」

唯川恵の「手のひらの砂漠」読了。 夫の暴力に1年以上耐え、殺されそうなまでの暴力を受けている一瞬のすきに身一つで逃げ出して、シェルターやステップハウスを経由して農園に避難。その後も夫に追いかけられ、周りの同じような境遇の女性たちに助けられな…

映画「ワンダーウーマン」、「ひかりのたび」

昨日は、全く趣きの異なる映画二題鑑賞。 最初は現実とSFを混ぜ合わせたような、不思議な魅力を持った、派手な戦争アクション映画「ワンダーウーマン」。時は第二次世界大戦中のヨーロッパ戦線。女だけのアマゾネス島に育ち、ひたすら正義と平和を希求する…

唯川恵「一瞬でいい」

久しぶりに唯川恵作品「一瞬でいい」読了。唯川作品は、相変わらず読みやすさが抜群で、かなりの長編ですが、短期間で読むことができました。ストーリーも単純で心地よく読めました。 軽井沢で出会った18歳の高校生が浅間山登山を行い、不幸にも一人が事故…

映画四題

三連休でしたが、日本列島は台風18号が縦断し、雨模様。結局映画を4本観て終わりの連休でした。 昨日の日曜日は、ギンレイホールにて「マイ・ビューティフル・ガーデン」と「未来よ こんにちは」を鑑賞。 前者の「マイビューティフルガーデン」はイギリス映…

重松清「ロング・ロング・アゴー」

久しぶりに重松清の作品「ロング・ロング・アゴー」を読む。相変わらず、青少年ものを書かせたらこの人の右に出る人はいないと再認識。青少年を主人公にした短編六篇が収録された作品。 地方都市のデパート経営者の小学生のお嬢様と友達が主人公の「いいもの…

浅田次郎「獅子吼」

久々に浅田次郎の小説を読む。「獅子吼」は表題作以下全6作の短編集。稀代のストーリーテラーの真骨頂がこの作品でも健在。 表題作「獅子吼」は、戦時中の動物園のライオンと元飼育係で、現在は兵隊になった若者の話。兵隊の食事の残飯を飼育していたライオ…

2017年9月東北旅行記

今年二回目のJR東大人の休日クラブパスを利用した東北旅行に、9月7日(木)~10日(日)まで行ってきました。毎度のことながら、3日間は妻と一緒で、最後の一拍は一人旅。田沢湖で一緒になった女性一人旅の方に話したら、笑って「現地解散ですか」と…

映画「LUCK-KEY/ラッキー」

3日の日曜日にシネマート新宿にて韓国映画「LUCK-KEY/ラッキー」鑑賞。この映画は、麻井みよこ原作を数年前に日本の内田けんじ監督が映画化し、さらに韓国で再映画化した作品。日本の作品も見て面白かったのですが、韓国版のほうがさらに数段面白い…

映画「FLU運命の36時間」、「台北ストーリー」、タレンタイム」

先週木曜日夜は、四谷三丁目にある韓国文化院で「FLU運命の36時間」を鑑賞。この文化院では、韓国映画の無料上映会がシリーズで行われており、毎回申し込んで、今回は抽選に当たりました。過去にも何回か見ていますが、逆に抽選で当たっても観に行かないこと…

朝井まかて「御松茸騒動」

久しぶりに朝井まかて作品、「御松茸騒動」読了。朝井まかてというと、直木賞受賞作「恋歌」に強い印象が強かったため、その後何冊か読んでおり、どの作品も水準以上の作品を書く女流歴史小説作家が定着しています。ただ、今回読んだ「御松茸騒動」は、紀伊…