2011-01-01から1年間の記事一覧

白石一文「ほかならぬ人へ」

白石一文の直木賞受賞作「ほかならぬ人へ」読了。表題作と「かけがえのない人へ」の中篇2作。 白石さんの文章はいつも読みやすく、私のような空っぽの頭でもすいすい読めて心地よい。反面内容はと言えば、少し変わった人間が出てきて、そんなことあり?でも…

映画「小川の辺」

藤沢周平原作作「小川の辺」鑑賞。最近の藤沢作品としては、「隠し剣 鬼の爪」、「山桜」を鑑賞していますが、両作品に比べると若干重みにかける作品。折角菊地凛子が出演しているものの、最後の方で出てきて泣きべそをかく役柄。短編小説を長編の映画にする…

映画「小川の辺」

藤沢周平原作作「小川の辺」鑑賞。最近の藤沢作品としては、「

阿刀田高「箱の中」、「あやしの声」

東北旅行中に読んだ本が、阿刀田高「箱の中」「あやしの声」の短編2冊。 阿刀田高は短編の魔術師?とか呼ばれていますが、本当にうまい作家です。但し、短編はどうしても印象がすぐに薄れてしまうので、何が代表作か?となると若干厳しいところがあります。…

東北旅行④帰路へ

4日目の最終日。朝9:50分発のバスのため充分時間があります。 先ずは宿が企画している周辺散歩。残念ながら雨が降っており、参加者は私一人。それでもプロのガイドさんが懇切丁寧に木や花の名前を教えてくれます。聞いてもうなづくだけで、何も頭に残ら…

東北旅行③松川温泉

3日目の朝は思いがけず目の保養をさせてもらい、9:50に宿を出発。白布温泉湯元で路線バスに乗り換えて米沢へ。外は激しい雨のため、上杉神社見学は取りやめ駅に直行。約1時間の待ちで福島経由盛岡までの新幹線に乗車。山形新幹線とは言っても、ローカ…

東北旅行②新高湯温泉

石巻の悲惨な被災状況を見た後は、第二の目的地、新高湯温泉へ。新高湯温泉は、米沢駅からバスで約40分、更に宿の送迎者で10分ほど急坂を登った秘境の一軒宿、吾妻屋。この付近には秘境温泉が数多く点在しており、ここもその一つ。これだけの急坂を登った高…

東北の旅①石巻被災地をたずねて

大人の休日倶楽部を利用した3泊4日の東北の旅。 24日(金)は午後から先ず仙台へ。数日前から仙台の宿泊先をネットで探したのですがどこも満杯。どうも震災関係の団体がかなり入っているとのこと。さてどこに泊まったらよいか?考えた挙句、宇都宮に通ってい…

映画「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」

イタリア映画「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」鑑賞。ファシズムという独裁体制の創設者でもある、イタリアのムッソリーニをひたすらに愛し、裏切られた女性イーダの悲しい物語。主演のジョヴァンナ・メッツォジョルノははじめて見る女優さんですが、正…

藤沢周平「暁のひかり」

久ぶりの読書感想。この間、本を読まなかったわけではありませんが、感想を書かずにきました。特に池波正太郎の「鬼平犯科帳」全24巻はかなり時間がかかりましたが読み終わりました。池波は鬼平犯科帳を「オール読物」に何十年も連載してきたとのことで、…

都市計画なるもの

私にブログはすっかり開店休業状態。今月は1日に書いたきりで全く書いていませんでした。時間がないわけではないのですが、何故か書き込む気がしない。興味が別の所に移っているのも理由かも。 さて、その別というのが、自宅近くで持ち上がっている京王線の…

映画「阪急電車 片道15分の奇跡」

映画「阪急電車 片道15分の奇跡」鑑賞。阪急電車といえば、大阪に赴任していた頃、神戸や京都に行くのによく使った電車。阪急電車のメイン路線は京都線、神戸線、宝塚線ですが、今津線というのは阪急でもローカル。仁川駅があるので、阪神競馬場に行った時使…

映画「八日目の蝉」

角田光代原作の映画「八日目の蝉」観賞。 つい先日にNHKがドラマ化し、そのドラマを最終回を除き見たのですが、最終回だけは見ずじまい。 テレビではあくまで誘拐したお母さんが主人公でしたが、映画は誘拐された子供が大きくなって過去をたどっていくと…

最近見た映画

すっかり開店休業状態になってしまった私のブログ(日記)。東日本大災害とそれに伴う原発クライシス。津波災害は起こってしまったことであり、いずれは復興するでしょうが、原発は現在進行形。出口の見えない戦いが今も続いています。 先週から今週にかけて…

震災の影響

震災、そして原発停止の影響はすさまじい勢いで、私の周りにも押し寄せています。具体的には書けませんが、半直接的に仕事が減り、従業員の雇用の確保も危ぶまれる状況が現出しつつあります。 今日は労基署にも行き相談しましたが、そんな企業がどんどん増え…

岡嶋二人「99%の誘拐」

福島の第一原発の危機は依然として続いています。電源が繋がったようですが、うまく作動するのか?放水車による大量の海水がプールにちゃんとたまっているのか?原子炉格納容器内の圧力は上がっていないのか?そして何より原子炉内の水は満たされているのか…

大震災と思考停止

2011年3月11日は、戦後日本にとって最大の大災害の日として歴史に刻まれることになりました。 私自身、あれだけの揺れを経験をしたのは初めてですが、電車が止まり、会社で一晩を過ごすことになるのも初めて、そして何よりも夜が明けて、津波で甚大な被害が…

選挙

前原外務大臣が在日の方から献金を受けていたということで、どうやら辞任するような情勢。毎年5万円を4年間、計20万円の献金を受けていたという事実。献金は在日の方の日本名で記載され、献金した方の意向は、昔から親しくしていたので、違法とは知らずに只…

春が来ない

今日から3月、暦の上では春。しかし、私には春が来ない。冬が更に寒くなるような気持ちである。 何故こうも無視されるのか?働く意欲も沸かない毎日。こんなに対人関係が悪くなったのは初めてか? いや、同じようなことは今までもあった。私に欠陥があるの…

街頭署名運動

今日は、私が関わっている市民運動の街頭署名運動を行いました。人がたくさん集まる所はやはり駅前。 ある私鉄の3つの駅前で13::00~18:00まで順次移動しながらの署名活動。 いざ始めてみると、なかなか関心を持ってくれる人がいません。ビラを配りながらの…

西村賢太「苦役列車」

芥川賞受賞作、西村賢太「苦役列車」読了。今回は芥川賞、直木賞とも受賞者が2人で、豊作?となりましたが、特に芥川賞は、文学サラブレットとも言われる朝吹真理子さんと、中卒フリーターと称する西村賢太さんという、全く対照的な二人の受賞で話題になり…

西村賢太「苦役列車」

芥川賞受賞作、西村賢太「苦役列車」読了。今回は芥川賞、直木賞とも受賞者が2人で、豊作?となりましたが、特に芥川賞は、文学サラブレットの

映画「ハーモニー 心をつなぐ歌」

韓国映画「ハーモニー 心をつなぐ歌」鑑賞。yahooレビューで、泣かせる映画ということで、是非にとの思いで鑑賞。ところが、なかなか泣かせる場面が出てきません。韓国の女子刑務所はこんなにも住み心地のよいところなのか?という印象しか最初はありません…

映画「ケレイジーハート」、「ザ・ロード」

三軒茶屋で映画二題鑑賞。 一本目は「ザ・ロード」。人類が滅亡するほどの何か?があった後の父親と息子のロードムービー。一般のロードムービーとは違う、何の救いもない旅。「何か」が何なのかは明かされないまま、只ひたすら暖かい南の海を目指して、灰色…

息子の奮闘

息子が高校3年生で、今週、来週が受験の山場。親の遺伝子からは何も受け継ぐものはないが、それなりに頑張っている。高校が推薦入学で、受験の経験がないことから、一度は受験の苦労をしてほしいと思っていたが、苦労を表にも出さず頑張っている姿は頼もし…

映画「相棒 警視庁占拠 特命係の一番長い夜」

映画「相棒 警視庁占拠 特命係の一番長い夜」鑑賞。 テレビの「相棒」はほとんど見ないのですが、今回の劇場版は評判がいいというので鑑賞することに。 警視庁本庁に数回行ったことがありますが、あんなにきれいだっけ? それはさておき、今回のストーリーは…

映画「ジーンワルツ」

本日初日となる映画「ジーン・ワルツ」観賞。海堂尊原作の医療ものは「チームバチスタの栄光」、「ジェネラルルージュの凱旋」に続く三作目。チームバチスタは60点、ジェネラルルージュは90点とすると、ジーンワルツは65点ぐらいか? ジェネラルルージュは現…

重松清「十字架」

久しぶりで重松作品を読む。「十字架」は重松にしかかけない、彼の真骨頂。 いじめの話は、「ナイフ」や「きみの友だち」、「青い鳥」など、彼の作品にたくさん出てきます。今回もそのいじめの話がテーマで、「あー、またか」と思いつつ、ついつい読んでしま…

東北温泉旅行

JR東日本の「大人の休日倶楽部」フリーパスを利用した2泊3日の東北温泉旅行の旅に、1月22日(土)~24日(月)に行ってきました。 初日の目的地は、山形の赤倉温泉。9:40東京駅発の新幹線に乗り、古川で陸羽東線に乗り換えて鳴子温泉へ。ここで先ず最初…

映画「獄に咲く花」、「閃光ロストクライム」

三軒茶屋にて二本立て映画鑑賞。 「獄に咲く花」は長州、萩の獄に入れられた吉田松陰と、同じ獄にいた女性との淡い恋を描いた作品。こんな映画があったこと自体知らなかった、極めてマイナーな作品。獄内ではかなり自由な行動が許されるなか、女性が同じ獄内…