映画「デザートフラワー」、「ヤコブへの手紙」

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暑い日が続く毎日。お盆に田舎(長野県佐久)に帰省していたため、余計に東京の暑さがこたえます。
田舎は標高700mほどの高原にあり、日中の日差しはきついのですが、朝夕は涼しく、睡眠時は毛布がないと寒いほど。おまけに毎日夕立があったので、雨があがっるとすっかり涼しくなります。
13日に新宿からの高速バスで帰省し、15日に同じ高速バスで帰京。若干時間はかかるものの、料金は半額程度で最近はすっかりバスでの帰省が多くなりました。田舎に行ってもやることはなく、ただひたすら近所の日帰り温泉に出かけて体をリラックスしただけ。そして高齢のおふくろに顔を見せただけの行事でした。
16日は三軒茶屋で映画2題鑑賞。いずれもメジャーな作品ではありませんが、見ごたえのある作品。
「デザート・フラワー」は、ソマリア出身のモデル、ワリス・ディリーの出世物語、と思いきや、アフリカに残る女性器切除=割礼廃止を高らかにうたった映画でもありました。
ワリス・ディリーは、13歳の時、親の決めた祖父のような年齢の男に嫁ぐことを拒否して家出。その後ロンドンに渡り苦労しながら生活していたが、好運にも有名カメラマンの目にとまり国際的なモデルに。しかしながら、彼女には3歳の時に受けた性器切除の忌まわしい記憶があり、それが恋愛に対して臆病にもなっていた・・・・。割礼は現在でも行われているというテロップが流れましたが、女性差別の典型的な悪習であり、それがいまだに行われている現実に驚きました。
ヤコブへの手紙」は珍しいフィンランド映画殺人罪終身刑に服役していた中年女性が恩赦で出獄。盲目のヤコブ牧師の家政婦に出向く。家政婦と言っても家事はやらず、牧師に届く手紙を読んで、返事を出すことが仕事。この女性、最初はふてくされた態度で、手紙の一部を井戸の中に捨てるようなことも。そのうちに手紙も届かなくなり、ヤコブ牧師の精神は病んでいく。女性はだんだん心が開かれていき、最後に自分の身の上を手紙を読むように牧師に語る・・・。1時間少々の短い映画で、登場人物が3名だけの、物語が凝縮された映画。味のある映画でした。
それにしても主演の女優さんの人相の悪いこと。どう見ても不良おばさんの人相。それが最後は若干優しげに見えるから不思議なもの。
今日はこの辺で。