2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

寺澤有「本当にワルイのは警察」~国家権力の知られざる裏の顔~

寺澤氏は、警察などの国家権力と戦うノンフィクション作家。本書「本当にワルイのは警察」は、寺澤氏が取材してきた警察権力の汚い裏の姿を映し出します。警察は庶民の味方と思っている方も多いかと思いますが、警察官個々人に本当に悪い人はもともとはいな…

韓国ドラマ「ミセン」

またもや韓流ドラマにはまり、時間を随分費やしました。こんなので私の生活はいいのか?と少し反省。 とにかく韓流テレビドラマは長編。一派が通常正味60分~80分、それが通常16話(おそらく韓国は半年単位なのでしょう)、長いと20話も普通。今回Netflixで…

イスラエル映画「声優夫婦の甘くない生活」

珍しいイスラエル映画「声優夫婦の甘くない生活」を、武蔵野館で鑑賞。 時は1990年、ソ連崩壊の近づいた時期に、ソ連からイスラエルに移住した熟年夫婦が、ロシア語の声優の仕事を見つけるが、なかなか仕事が見つからず、まず妻がテレフォンセックスの仕事に…

浅田次郎「大名倒産 下巻」

浅田次郎先生の「大名倒産 下巻」読了。上巻では、隠居した仙台お殿様の計画倒産陰謀に気づいた当代お殿様が、江戸から領地の越後丹生山に駆け足で戻るまでを描きましたが、下巻はいかにして倒産を防いでお家を復興させるかのハイライト。上巻以上に期待した…

日本推理作家協会編「至高のミステリー、ここにあり」

日本推理作家協会編の講談社文庫ミステリー傑作選は、7人の作家の作品を紹介。いずれも味のある作品ぞろいながら、ここでは4作品を紹介します。 横山秀夫「罪つくり」は、得意の警察もの。横山作品は、登場人物のセリフが短く、セリフ間の描写も短くテキパキ…

浅田次郎「大名倒産」上巻

浅田次郎先生の最新の単行本?「大名倒産」上巻読了。あまりの面白さに、とりあえず上巻読了時での感想。さすがに浅田先生、とにかくストーリー設定が見事で、読ませます。 越後丹生山3万石の領主となった松平和泉守信房を主人公に、江戸時代末期の借金だら…

北陸温泉めぐり旅行

JR東の大人の休日倶楽部パスを利用した旅行、今回初めて北陸新幹線利用したパスで北陸3県を巡る旅に、12月5日(土)、妻と出かけることに。政府は三密や移動を避けるように呼びかける一方、観光・飲食業界の景気対策として移動と三密を誘導しかねないGO…

麻生幾「戦慄 昭和・平成裏面史の攻防」

麻生幾で思い浮かぶのが「外事警察」。公安や危機管理の題材を得意とする作家ですが、本書「戦慄 昭和・平成裏面史の攻防」はノンフィクションで、戦後の大事件の裏側をきめ細かに描いたもの。1956年生まれの私にとっての未知な事件は「下山事件」だけですが…