2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

熊谷達也「はぐれ鷹」

熊谷達也の「はぐれ鷹」読了。東北は月山山麓で鷹匠を目指す若者と、彼を取り巻く人たちとの物語。というよりも、若者と鷹との物語といったほうがいいかも。 今時鷹匠を目指す若者がいること自体稀有な話ですが、こうした伝統技能、伝統技が無くなってしまう…

消えた○万円

毎月女房から○万円の小遣いをもらっているのですが、今月分の小遣いが紛失してしまいました。情けないやら悲しいやら、自分に腹が立ってきます。 自分で財布に入れた記憶はあるのですが、その後財布にいくら入っているかも気に留めず、今日の朝、やけに少な…

石田衣良「池袋ウエストゲートパークⅦ」

石田衣良のライフワークとも言うべき「池袋ウエストゲートパーク察悖妊棔璽ぅ催濱鐐茵戞彳瀕察 おなじみの果物屋のマコトが、池袋の町で活躍する短編4篇。 「要町テレフォンマン」は振り込め詐欺の会社から抜け出そうとする男を手助けするマコト。首尾よく…

派遣と格差社会

秋葉原の無差別殺傷事件以来、派遣に代表される非正規雇用労働者と格差や犯罪問題がクローズアップされています。勿論犯罪行為が非正規雇用労働者に多いわけでもないし、今回の事件が極めて特殊な人間の特殊な行為であることは間違いありませんが、短期雇用…

映画二題

雨の週末。特に今日は一日中雨でウォーキングにも行けず、やむを得ず三軒茶屋まで映画鑑賞に。三軒茶屋の二つの映画館はいずれも二本立てで1,300円。今日は一方の映画館で「4分間のピアニスト」と「ヘアスプレー」を上映中。いずれの映画も封切時に観たかっ…

森村誠一「結婚の条件」

森村誠一は、かつて「人間の証明」など、推理小説の代表選手であったが、私自身はその「人間の証明」をかなり前に読んだくらいで、あまり作品には縁がありません。今回図書館で何気なく借りたのが「結婚の条件」。しかし、この作品が推理小説なのか、恋愛小…

白石一文「不自由な心」

白石一文の「不自由な心」読了。表題作ほか全5編の長めの短編集。5編のうち4篇は、既婚のサラリーマンが、妻以外の女性と関係を持っているシチュエーション。特に社内での不倫が多く、それがごくある触れたことのように語っているところがまず気に入りま…

白石一文「心に龍をちりばめて」

白石一文の「心に龍をちりばめて」読了。白石の作品には必ずと言っていいほど福岡が出てきますが、この作品も東京と福岡が舞台。美貌の女性、主人公の美帆が、二人の男性、一人は当代での新聞記者で代議士を目指す身勝手な男と、幼馴染で、やくざから足を洗…

またまた大地震

今日は今年2回目のゴルフ。梅雨の晴れ間のなか、絶好のコンディションながらスタミナ切れで後半はメタメタのスコアー。情けないやら悲しいやら、なんともつまらないゴルフでした。 ちょうどゴルフのスタート時刻の頃、東北で大地震が発生しました。私は全く…

重松清「カシオペアの丘で」

重松清の「カシオペアの丘で」をやっと読み終えました。「やっと」というのは、読んでる期間に人事のことで問題が起こり、小説を読んでいても内容が頭に入らなかったため、何度も前に帰って読み直したため。とはいえ、この小説は、重松作品にしては少し長す…

秋葉惨劇雑感

秋葉原の無差別殺人事件から2日が経過しました。死亡した7名のうち4名はナイフの一刺しで亡くなられたとのこと。そんなに簡単に人間が死んでしまうなんて。 犯人は派遣で自動車工場に勤務し、勤務態度は真面目だったとのこと。しかし、派遣社員の削減が決…

映画「山桜」と秋葉の惨劇

映画「山桜」を新宿で鑑賞。藤沢周平の原作で、例によって山形のとある藩の武家に嫁いだ女性のはかない恋物語。五月の連休で山形を訪れたため、鳥海山でしょうか、庄内平野から見える山並みに親近感がありました。 主人公野江の二度目の嫁ぎ先は、夫も両親も…

やっと決着

「やっと決着」といえば、アメリカ大統領選の民主党候補。女性初か、黒人初か、の初めてづくしの候補者選びがやっと決着したようです。結局ヒラリー嫌いが勝ってしまい、オバマ候補に流れが傾いたといったところでしょうか。 それにしても候補者選びには莫大…

人事は頭が痛い

自分の異動は無かったけれど、部下の異動の内示があった。 「そんなはずじゃないのに!!!」何と言って部下に説明したらいいんでしょう? 自分の力の無さに情けないやら、本社のやることに憤るやら。 あー、頭が痛い、明日が憂鬱。 今日はこの辺で。

映画「マンデラの名もなき看守」

南アフリカのアパルトヘイト時代、後の大統領となるネルソン・マンデラが27年間刑務所につながれていたという事実をあらためて知るとともに、そのマンデラの刑務所の看守を勤めた、まさに名も無い男の話である。 悪名高きアパルトヘイトが廃止されたのは、…