2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「犬部」「騙し絵の牙」

2021.10.27(金)ギンレイホールにて日本映画2題鑑賞。 「犬部」は、青森の獣医学大学で、犬猫を一匹も殺したくないという信念をもって、サークルの「犬部」を作って、飼い主を募る活動をした主人公とその仲間たちが、十数年後に獣医師や保健所の職員、研究…

奥田英朗「罪の轍」

奥田英朗の600Pのサスペンス巨編、「罪の轍」読了。はじめの方を読んでいて、読んだことがあるとの既視感があり、自分のブログを見たのですが、書評がなく、長編過ぎて途中で読むのを止めたのではないかと思い、今回は辛抱強く最後まで読みました。 時は…

山陰旅行記

2021.10.22(金)~23(土)、一泊二日の山陰島根旅行に行ってきました。本州で未だ一度も行ったことがなかった唯一の県が島根県。妻に出雲大社へについて問いかけると、すぐに行きたいとの反応があり、早割の航空券と旅行会社のクーポンを利用できる宿泊先を探…

映画「MINAMATA」

2021.10.19(火)、久しぶりに吉祥寺の街を訪れました。ウィークデーの日中ながら、アーケード街には結構たくさんの人出で、コロナから解放された雰囲気が漂いました。 アーケード街を通り抜けた先にある吉祥寺プラザで、アメリカ映画「MINAMATA」鑑…

中山七里「ヒポクラテスの悔恨」

浦和医科大学法医学部の光崎教授、助手のアメリカ人女性キャシー、女性助教の真琴、そして埼玉県警捜査一課の古手川刑事が活躍するヒポクラテスシリーズの最新作「ヒポクラテスの悔恨」読了。遺体解剖にあっては、神の手を持つと言われる光崎教授が、法医学…

映画「ブラックバード」「ノマドランド」

2021.10.17(日)、ギンレイホールにて映画二題鑑賞。1週間前は一席空ける座席設定でしたが、やっとすべての座席が開放。日曜日のせいか、席はかなり埋まっていました。緊急事態宣言が解除され、あれだけデルタ株の感染力が強い強いと言っていたのが嘘のよう…

浅田次郎「流人道中記 上・下」

浅田次郎の最新単行本「流人道中記 上・下」読了。浅田先生は、2011年~2017年、日本ペンクラブの会長を勤めていましたが、その後吉岡忍さんが勤め、今年から桐野夏生さんが会長。ペンクラブ会長時代はずっと安倍政権で、忸怩たる思いがあったのではないかと…

米澤穂信「Iの悲劇」

スケールの大きなミステリー作品が多い米澤穂信氏が、過疎による地方の衰退と、それを止めようとする市長や役人の努力を描いた「Iの悲劇」読了。本格ミステリーと思いきや、過疎と限界集落を描いた社会小説。地方のどこの市町村もが抱える大きな問題、それ…

裁判での違憲判断相次ぐ

今年の9月から10月初めにかけて、憲法判断に関わる裁判判決が何件か出された。裁判官が違憲判断することに躊躇せずに、真剣に取り組んでいく良い傾向ではないかと考える。以下にその判決事例を簡単に記す。 1.9月22日、東京高裁が難民申請を却下された…

映画「ミナリ」「ファーザー」

2021.10.05(火)ギンレイホールにて映画二題鑑賞。いずれもあかでみーしょうにのみねーとされた評判の映画ということで、若干の期待感をもって鑑賞。 アメリカ映画「ミナリ」は、カリフォルニアからアーカンソーの片田舎に移住した韓国人家族の苦難を淡々と…

中山七里「毒島刑事最後の事件」

警視庁捜査一課の名物刑事、毒島刑事の活躍を描いた中山七里作品、「毒島刑事最後の事件」読了。本書のテーマは殺人教唆。「教授」と言われる影の人間が、自分と同じように妬みのような感情を持つ人を巧みに操り、さも自分が主体的に犯罪を犯すように仕掛け…

桜木紫乃「家族じまい」

先日北海道旅行に行った目的の一つは、桜木紫乃さんの小説に出てくる釧路の街や湿原を見たかった事でした。釧路生まれで、現在も北海道の江別に住んでいるという桜木さんの小説の舞台はほとんどが北海道で、特に多いのが釧路。観光で行った限りでは、街や観…