2017-01-01から1年間の記事一覧

映画「DESITNY かまくら物語」

大晦日を迎え、最後に映画一本を鑑賞しようと思っていましたが、YAHOOレビューで4点ということで、堺雅人主演の「DESTINY かまくら物語」を新宿HOHOで朝一番に鑑賞。 このレビューの高得点には完全に騙されました。私にとっては最悪の選択。どこが…

中山七里「贖罪の協奏曲」

中山七里作「贖罪の協奏曲」読了。初めて読む作家で、調べてみたのですが、推理小説ではなかなかの作家のようです。手始めに表題作を読みましたが、読みごたえのある作品でした。 弁護士の御子柴が主人公で、夫殺しの事件の弁護することに。普段は金もうけ主…

映画「否定と肯定」

24日の日曜日、日比谷のシネマシャンティで、イギリス映画「否定と肯定」鑑賞。 1994年に実際にあった「アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件」を題材にした実話ドラマ。デイヴィッド・アーヴィングはイギリスの歴史作家で、かねてよ…

師走の大掃除

本日は、新築して5カ月目の窓の大掃除を敢行。まだ5カ月ということで、それほど汚れてはいないのですが、最初が肝心。すべての窓を拭き終わりました。 昨日掃除グッズをスーパーで買ってきて、手順よく行くかと思いましたが、完全を求めるあまり、ずいぶん…

浅田次郎「竜宮城と七夕さま」

浅田次郎のエッセイ「竜宮城と七夕さま」読了。浅田さんが、JALの機内誌に2013年から2016年にかけて掲載したエッセイをまとめた単行本。従って、一つのエッセイは2,500字弱の短いものですが、エッセイの中にも出てくる通り、日本ペンクラブ会長でか…

映画「美女と野獣」「怪物はささやく」

ディズニー映画「美女と野獣」とスペイン映画「怪物はささやく」をギンレイホールにて鑑賞。 「美女と野獣」はディズニーらしい万人向けの楽しいミュージカル。もちろん野獣が出てくるので、怖い部分もありますが、典型的なハッピーエンドの話なので、安心し…

唯川恵「天に堕ちる」

唯川恵の短編「天に堕ちる」読了。訳アリの女の短編が10編、それぞれの女性(一篇だけは男性)の名前を冠した短編小説で、幸せな気分を味わえるような、つまりはハッピーエンドにならないような話ばかり。 最初の一篇はやはり印象に残るもの。この主人公はり…

小杉健治「宿命」

小杉健治「宿命 検事 沢木正夫」読了。小杉健治には時代小説作品がたくさんありますが、法廷ものなどのサスペンスもあります。 今回は検事 沢木正夫シリーズの「宿命」を読んでみました。 一人の若い女性が若い男を殺した容疑で逮捕され、簡単に自供して沢木…

唯川恵「テティスの逆鱗」

唯川恵「テティスの逆鱗」読了。相変わらず読みやすい文体で、かつ先を読みたくなる展開であっという間に読み終えました。 整形外科医の女医と、彼女に整形を受ける4人の女性の底知れない美への欲求を、これでもかこれでもかというほどにしつこく、そして面…

映画「ありふれた悪事」

本日は韓国映画「ありふれた悪事」をシネマート新宿で鑑賞。 時は軍人の全斗煥大統領時代、すなわち本格的な民主化前の1980年代後半の時期。悪名高かった国家安全企画部=KGBが暗躍していた時期の暗い時代。一警察署の一刑事が、大量殺人事件の犯人をでっ…

井上陽水に酔う

12月3日の日曜日、東京国際フォーラムにて井上陽水コンサート鑑賞。 昨年もチケットを購入したのですが、たまたま別の用事ができて断念。昨年は1階の前から2列目の最高の席だったので是非とも行きたかったのですが、惜しいことをしました。 昨年もそうですが…

映画「ハナ 奇跡の46日間」

11月29日(水)、韓国文化院にて韓国映画「ハナ 奇跡の46日間」鑑賞。 1991年、卓球の世界選手権が千葉の幕張メッセで開催され、韓国・北朝鮮統一チームが参加し、女子団体で統一チームが優勝した実話を映画化したもの。 先ずは映画の講評から。開催まじかの…

白石一文「快挙」

直木賞作家、白石一文作品「快挙」読了。何となく既読感があり、もしかしたら前に読んでいる可能性があるのですが、当ブログには記載がなかったので、感想を書きます。 主人公の俊彦と妻みすみの出会いから中年に差し掛かるまでの紆余曲折を描き、大変読みや…

映画「ギフテッド」

アメリカ映画「ギフテッド」をTOHOシネマ新宿で鑑賞。 数学の天才少女の養育権を巡って、一緒に住む叔父と祖母が法廷で争うというヒューマンドラマ。 祖母と母から数学の才能を受け継いだかわいい12歳の少女を巡り、その才能を伸ばすために資力のある祖…

愛猫ゆり子の死

我が家の愛猫、推定年齢18歳のゆり子が本日午前8:45分に亡くなりました。1歳ごろに我が家の飼い猫となり、17年間、家族として過ごしてきた最愛のペットでした。 我が家には、野良猫も含めて最大7匹の猫がいたことがあり、猫屋敷のような状態もありまし…

格差と貧困について

19日の日曜日に、麻布にある国際文化会館において、格差と貧困~アメリカの事情に関する実地調査をした朝日新聞と読売新聞の女性記者の調査報告と大学教授の見解などを聞くシンポジウムがあり、参加しました。 家計において、夫婦と子供二人のモデル家庭で…

映画「八重子のハミング」、「人生フルーツ」

本日はギンレイホールにて映画二題鑑賞。 「八重子のハミング」は50歳ぐらいで若年性アルツハイマーになった妻を介護する旦那と家族の物語。旦那さんを升毅、妻を高橋洋子が演じ、どちらも地味ながら夫婦役を好演。 旦那さんが度重なるがんで3度も入院を…

唯川恵「途方もなく霧は流れる」

唯川恵「途方もなく霧は流れる」読了。唯川作品では珍しい、中年男性を主人公にした作品。大手航空会社(これはすぐに日本航空と分かりまっすが)の経営が破たんしてリストラされた50歳の、しかも離婚して独り身の中年男性が、父親が作った軽井沢の別荘に…

佐藤正午「身の上話」

先日直木賞と受賞した佐藤省吾さんの「身の上話」読了。宝くじで2億円当たったミチルが遭遇する殺人の身の上話、そのミチルと結婚することになるバスの運転手の身の上話など、普通でない出来事を隠すことになる人たちの話が盛り込まれていますが、ミステリ…

大学での講演記録

昨日土曜日は、明治大学和泉校舎と立教大学をはしごして3つの講演を聴講。 明治大学では「イスラームを問い直す」聴講。ISの実態とISが及ぼした、あるいは今後及ぼすであろう影響を同大の准教授が熱っぽく語ってくれました。 ISの占領地域は確かに狭…

柚月裕子「合理的にあり得ない」

私の好きな柚月裕子の作品「合理的にあり得ない」読了。 弁護士資格をとある事件の罠にはまりなくした上水流涼子を主人公とした短編シリーズもの。 確率的にあり得ない、合理的にあり得ない、戦術的にあり得ない、心情的にあり得ない、心理的にあり得ない、…

映画「MASTER」、「密偵」

本日は韓国映画二題、「MASTER」と「密偵」を鑑賞。いずれも骨のあるサスペンスで韓国映画の実力をいかんなく発揮していました。 「MASTER」は、アイリスでおなじみのイ・ミョンボンがマルチ商法で投資家をだます悪役を演じ、それを追跡する警察…

映画「ラストレシピ」「カフェ・ソサイティ」

この3連休は大学祭を始め、文化祭オンパレード。我が家の周辺にも明治大学和泉校舎の明大祭、日大文理学部の桜麗祭があり、毎年足を運ぶのですが、今年はついうっかりしました。本日上北沢の図書館に本を返しに行ったのですが、図書館のある区民センターで…

唯川恵「愛に似たもの」

ここのところ集中して読んでいる唯川恵作品。今回は短編集「愛に似たもの」読了。 表題の作品があるわけではなく、愛に似たようなもので、実は愛ではないものしか経験にない女性を主人公にした作品が8篇。 どちらかというと、家庭の愛にも恵まれず、一人で…

映画「ミックス」

新宿TOHOにて、映画「ミックス」鑑賞。 新垣結衣と瑛太のダブル主演で、卓球でかつての恋人を破ろうとして奮闘し、真の愛に目覚める姿を描く。15年間も卓球を離れた新垣扮する失恋女性と、卓球にはど素人の瑛太扮する元ボクサーが、1年少々の練習で県大…

映画「パトリオット・デイ」「ハクソー・リッジ」「あなた、そこにいてくれますか」

週末は雨模様の肌寒い天気が続きました。例によって映画中心の生活でした。 土曜日はギンレイホールにてアメリカ映画「パトリオット・デイ」と「ハクソー・リッジ」鑑賞。 いずれも実話をもとにした作品で、見ごたえ十分。ただし、非常にR12指定が示す通…

映画「ドリーム」、「バルトの楽園」

本日の日曜日は、まずTOHOシネマ新宿にてアメリカ映画「ドリーム」鑑賞。1960年代初め、アメリカとソ連は激しい宇宙開発競争を繰り広げていましたが、先行したのは何とソ連。人工衛星と有人飛行のいずれも先を越され、アメリカとしては相当のショックを…

唯川恵「病む月」

唯川恵の短編「病む月」読了。金沢を舞台にした、すべて女性を主人公とした全10篇の短編ですが、金沢の街並みや四季、周辺の山々が目に浮かんでくるような小説、そして描かれる人間模様はどれも秀逸。 最初の「いやな女」でまず度肝を抜かれました。人間関…

映画「サーミの血」「午後8時の訪問者」「

先週末の映画三題プレビュー。 土曜日午前中は武蔵野館にて「サーミの血」鑑賞。1930年代のスエーデンが舞台。北欧先進国でも先住民族がいて、彼らに対する差別があったことを初めて知る。 サーミ人はスカンジナビア半島北部、ラップランドに居住する先…

村上春樹「女のいない男たち」

村上春樹作品は今まであまり興味がなく、地下鉄サリン事件の被害者を負ったドキュメンタリー作品「アンダーグラウンド」を読んだだけ。今回、妻が捨てようとした「女のいない男たち」を読んでみました。 表題作ほか全6篇の短編集ですが、意外と読みやすく、…