2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
中山七里先生のホームドラマ的作品「秋山善吉工務店」読了。80歳の老人でありながら、現役の工務店社長として、そして、物言いは大変厳しいながら、名前通り善人そのものの秋山善吉じいさんを中心とした家族のドラマ。話は短編連作となっており、家が火災で…
毎日新聞記者で菅官房長官番記者を務めた秋山真一氏著「菅義偉とメディア」読了。政治部記者の政権への突込みが生温いといわれる昨今、政権に批判的と言われる毎日新聞の記者でさえ、番記者となると、いかに接近して人間関係を作るかが問われることも影響す…
中山七里先生には珍しい短編集「七色の毒」読了。私が初めて読む中山先生の短編ですが、短編でもいい作品が書けることを証明している7編の短編。事件解決するのは、おなじみの警視庁、犬養隼人刑事。 「赤い水」は、かつて工場排水が原因で親族を殺された若…
またまた韓流のサスペンスドラマ「秘密の森」シーズン1の16話をNetflixで鑑賞。 最初は面白さに欠けたのですが、ドラマは中盤からが面白い、味が出てきます。本作の主人公も男性検察官と女性刑事。この二人が刑事司法の闇を暴いていきます。韓流ドラマを見て…
全20話の韓流ドラマ「補佐官」Netflixで視聴。外国映画・ドラマは、字幕が出るので1.5倍速の速さで視聴することが増えました。字幕を見落とすこともありますが、貴重な時間で、しかも見たい作品がたくさんあるので見始めましたが、違和感なく見られます。…
Netflixの韓流ドラマにはまっている今日この頃。ドラマは見だすと止まらない面白さがあり、この流れを止めようとするのですが、なかなかドラマ絶ち出来ない状況が続く。 「ヴィンツェツォ」は、イタリアマフィアの韓国青年が、韓国に帰って悪を懲らしめる痛…
中山七里先生が安楽死を題材にしたミステリー「ドクター・デスの遺産」読了。安楽死は各国とも大きな社会問題ではありますが、ことが人命にかかわる問題なので、政治的には誰も取り扱いたくない問題で、社会問題として話題が挙がって初めて法的な議論が始ま…
中山先生が臓器売買の闇を題材として書いた「カインの傲慢」読了。 今世の中はコロナ禍で、格差の拡大がさらに顕著となっているといわれる。国連はSDGs(持続可能な開発目標)を掲げ、17項目の目標を掲げているが、その多くに絡んでいるのが第一番目の「貧…
中山先生がメディアの功罪について鋭く迫った「セイレーンの懺悔」読了。「セイレーン」は、ギリシア神話に登場する上半身が人間の女性、下半身は鳥の姿とされる海の怪物で、航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせるという生…
西川美和監督、役所広司主演と聞くだけで観たくなる日本映画「すばらしき世界」を5月9日(日)、下高井戸シネマにて鑑賞。 同じヤクザが主人公の直近作「ヤクザと家族」もなかなか良い作品ではありましたが、本作も素晴らしい映画。ただし、本作の主人公が本…
5月6日(木)、下高井戸シネマにて日本映画「罪の声」鑑賞。 日本全国を恐怖に陥れたグリコ・森永事件は、初めての劇場型犯罪であり、かつ未解決事件に終わった、戦後最大ともいわれる脅迫事件。犯人の刃の対象となったのは食品メーカーのグリコ、森永等の複…
途中に3日間の平日があったものの、一日は会社の指定有給休日、残り二日を個人的な休みにして、11連休の長期休暇となった今回の黄金週間。何もない日々ながら何となく日は過ぎて、7~8日だけ緊急事態宣言のなか小旅行で富士五湖方面へ。新宿からバスで向か…
中山先生の学園物推理小説「TAS 特別師弟捜査員」読了。中山作品の学園物では「どこかでベートーヴェン」という作品がありましたが、本作も似たようなシチュエーションと言えば言えるでしょうか。 とある高校の演劇部所属の才女高校生が美術室の窓から落…
2021.05.02(日)、ギンレイホールにて日本映画二題鑑賞。いずれも重いテーマを扱った好作品で、見ごたえのある映画でした。ちなみに、ギンレイホールでの日本映画は久しぶり。前日の一日(土)に開映10分前に行ったのですが、既に会場は満席のことで、出直…
下高井戸シネマにて日本映画「ミセス・ノイズィ」鑑賞。ほとんど有名俳優の出ていない、いわゆる低予算映画の部類に入る作品ですが、こうした作品の中にミッケ物の作品が時々ありますが、本作はその一作。 表題通り、騒音を振りまくミセスが出てきます。その…
中山先生が東日本大震災と福島第一原発事故をバックグラウンドに発生したテロ事件を題材にしたスリラー「アポロンの嘲笑」読了。 中山作品でわかりや易いのは、実名がポンポン出てくること。福一事故も張本人の東電の名前が無責任会社として堂々と語られます…