2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

連城三紀彦「白光」

連城三紀彦「白光」読了。最初からどんどん引き込まれる語り口。何となく東野圭吾の「白夜行」に似た雰囲気が漂います。 4歳のあどけない少女が何者かに殺され、その家族や親戚、知人がそれぞれに独白していくと言う展開。実際に誰が殺したのかが最後までわ…

政権選択選挙

昨日投開票の衆議院選挙、事前の予想通り、民主党の圧勝に終わりました。無責任に政権を放り出した総理が二人いたにもかかわらず、「責任力」などというキャッチフレーズで戦った自民党は笑いものの種にしかなりませんでした。民主党308議席に対して自民…

有吉佐和子「悪女について」

有吉佐和子「悪女について」読了。富小路公子という不思議な女性を、27人の関係者がここに語ると言う設定。ある人は天使のように優しい人といい、ある人はとんでもない詐欺師だと語る。富小路公子本人は死んでしまって、自分を語ることがなく、真実がどこ…

吉本のエネルギー

新宿の「ルミネ・ザ・ヨシモト」鑑賞。会場は日曜日とあって満員。立ち見も何人かいました。 前半は漫才とコントが8組ほど。後半がヨシモト新喜劇。 特に後半の新喜劇は、久しぶりに腹の底から笑わせてくれました。世の中不景気風が蔓延している中、笑いが…

衆議院選、中盤の動向

18日に公示された衆議院選。マスコミ各社の中盤の予想は民主党の圧勝。前回小泉自民党とそっくりそのままひっくり返したような民主党の優勢が伝えられています。前回自民党は「郵政」で優勢でしたが、今回は一点勝負するものがなく、小泉以後3人も変った…

連城三紀彦「恋文」

最近日記を書く頻度が低くなってしまいました。気合を入れて少し頑張らなければ。書く事はたくさんあるのですから。 連城三紀彦「恋文」は直木賞受賞作。連城の作品は、実は初めて。こんな面白い作品を書く作家がいたとは、何たる不覚でしょうか。 表題作ほ…

映画「縞模様のパジャマの少年」

変な亭主を持った奥さんは苦労すると、数日前に書きましたが、その奥さんも実は麻薬に染まっていた!!! タレント酒井法子が数日間の逃亡の末、警察に出頭しました。10歳の子供を持つ母親が何故?今後の供述を待つしかありませんが、麻薬、覚せい剤が主婦…

こまつ座公演「兄おとうと」

井上ひさし作、こまつ座公演「兄おとうと」を、新宿の紀ノ国屋サザンシアターにて観劇。人気舞台とあって満席状態。 大正期に活躍した民主主義政治学者、吉野作造と、彼の弟で、後に商工務省の次官や大臣をつとめた吉野信二を主人公に、国家とは、社会とは、…

吉田修一「悪人」

今週、2件の麻薬事件が発覚。いずれも有名女優の旦那が麻薬を所持していたと言う事件。 最大の被害者は妻と子供。一人は自称サーファーの旦那を持つ酒井法子。依然彼女と子供が行方不明とのこと。どこにいるのか?他人事ながら心配です。 もう一方は同じタ…

雫井脩介「犯罪小説家」

雫井脩介「犯罪小説家」読了。雫井作品にしては読み応えのない、冗長な作品。読むだけ損かも。 一時社会問題にもなったネットの自殺サイトを扱っていますが、何とも捉えどころのないストーリー展開。新進の推理作家が、かつて自殺サイトの運営幹部だったかも…