2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

47年ぶりの大学入学

大学入学と言っても、四大や短大に入学した訳でも、社会人大学に入学した訳でもなく、地元杉並区で開講している「すぎなみ大学」での全5回の講義へ参加したもの。 ただ聴講するだけと思いきや、「自由研究」と名がつく通り、自らテーマ選定して最後に研究成…

原田マハ「常設展示室」

原田マハさんの短編6集を収めた「常設展示室」読了。6篇の共通点は、原田さんらしく、有名な絵画が物語の中に現れてくること。そして、一編を除き、40代女性が主人公であること。絵画に関する話題が満載でもあります。 「群青」は、NYメトロポリタン美…

前川喜平「権力は腐敗する」

前川喜平さんの「面従腹背」に続く第2弾の著作「権力は腐敗する」読了。 前川さんとは、「子供たちをよろしく」という映画の上映がユーロスペースであった時、上映後の壇上での座談会を観客として聴き、その後喫茶スペースでお茶を飲みながら何人かで話をし…

韓国ドラマ「ジャスティス」「被告人」

またまた最近韓国ドラマのドツボにはまっています。今年6月に「ロースクール」「ライブ」まではブログに書いたのですが、その後若干遠ざかり、最近また病みつき状態。何作かを観たのですが、直近で観たのが「ジャスティス」と「被告人」。いずれも犯罪もので…

11月東北旅行記

ずいぶん遅くなったが、大人の休日倶楽部パスを利用して11月26日(金)~29日(月)にかけて行ってきた妻同行の東北旅行記を記す。 11月26日(金)東京駅寄り新幹線乗車し一ノ関到着。一関城跡や一関の旧市街を散策。その後バスで厳美峡観光を行ったのですが…

大島真寿美「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」

一昨年の直木賞受賞作、大島真寿美著「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」読了。 江戸時代、大阪の浄瑠璃作家、近松半二の浄瑠璃作家としての生涯を描いた作品。近松半二は実在の人物で、大阪の儒者であった穂積以貫の次男として生まれ、浄瑠璃小屋の竹本座と関係が…

親族の相次ぐ死に思う

11月9日に100歳の母が逝去、そしてまた今日、兄(次男)が74歳の生涯を閉じました。自分自身が65歳の年齢であり、親族も当然に高齢者で、死は驚くことではないが、1カ月の間隔で二人が亡くなると、寂寥感もひときわである。 母は死んだ兄と同居し、最後の3年…

公文書改竄の国家賠償請求訴訟 国が全額支払いで真相解明から逃げる

森友事件での公文書改竄で自死した赤木俊夫さんの妻雅子さんが、事件の真相を知るために国と当時の理財局長を相手どり、損害賠償を求めている裁判で、12月15日に国は突如、賠償金を全額支払うことを明らかにし、裁判が終わることになった。賠償請求金額は1億…

朝日新聞取材班「自壊する官邸」

私も朝日新聞を購読している一人で、ついこの間まで連載されていた「未完の最長政権」という連載をまとめた作品が本書。 第二次安倍政権の7年8カ月という歴代最長政権の功罪、どちらかというと朝日新聞らしく「罪」を強調する論調。何ゆえに安倍晋三という…

原田マハ「暗幕のゲルニカ」

原田マハさんは、須田に直木賞ノミネート4回で、本作「暗幕のゲルニカ」も2016年の第155回の候補になっているものの、未だに受賞はならず。最初の候補作「楽園らくえんのカンヴァス」が最も選考委員方はこう評価を得ていた感があるが、いずれにせよ、直木賞…