2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

山中湖一泊旅行

ひと月ほど前に、妻と山中湖への旅行を思いつき、旅館とバスを予約したのですが、3月25日の夕刻、都知事が突然、週末の外出自粛を要請しました。妻は敏感に反応し、そうそうとキャンセルを申し出て、私一人の旅行となりました。山梨県は感染者が4名と東京よ…

岡本有佳・アライ・ヒロユキ編「あいちトイエンナーレ展示中止事件」

昨年の2019年秋、芸術の検閲、表現の自由の侵害として大きな問題となった、あいちトリエンナーレの展示企画「表現の不自由展・その後」のきかく・実行委員であった編者による「あいちトリエンナーレ展示中止事件」読了。 開催3日間で残念ながら中止に追い込…

映画「真実」

是枝弘和監督がフランスて撮った映画「真実」観賞。「万引き家族」でカンヌのグランプリを獲得し、注目された受賞後第一作でしたが、はっきり言って駄作。どういうきっかけでフランスで撮ったのか、どうしてカトリーヌ・ドヌーブを使ったのかは調べていませ…

首都のロックアウトは来るのか

東京都はここ数日の感染者が40人以上に増えているため、週末の外出自粛を要請するとともに、周辺の神奈川・埼玉・千葉・山梨4県との移動自粛も要請することとなりました。ニューヨーク、マドリード、パリ、ミラノ等の欧米大都市の感染が急拡大していることか…

日本弁護士連合会編「隠された証拠が冤罪を晴らす」

日本弁護士連合会編「隠された証拠が冤罪を晴らす~再審における証拠開示の法制化に向けて」読了。 日本の刑事裁判は、一般的に警察が捜査して容疑者を逮捕し、警察の取り調べを経て検察に送致し、検察で再度取り調べを行い、有罪が立証できるとなれば起訴し…

牧野雅子「痴漢とはなにか 被害と冤罪を巡る社会学」

竜谷大学犯罪学研究センター博士研究員の牧野雅子氏著「痴漢とはなにか 被害と冤罪を巡る社会学」読了。 書名の副タイトルを見て、痴漢冤罪に関する著作を思っていたらば、そうではなく、あくまで痴漢が日本ではいかに許容されてきたか、最近やっと痴漢犯罪…

ジャーナリスト魂とは

NHK記者時代に森友問題を取材し、政権に都合の悪い部分まで迫った相澤冬樹記者。彼は、NHK記者として大阪で活躍し、特に森友問題では関係者に接近し真実に迫りすぎた?がために、本社報道局長ににらまれ、記者をおろされたことから、すんなりNHKを…

映画「もみの家」

新宿武蔵野館にて日本映画「もみの家」を鑑賞。大変地味な映画でしたが、終盤近くになると、何故か涙がにじんできました。 東京に暮らす高校生が不登校になり、親が心配して、地方(富山県)の私設施設に預けることになります。主演に若い女優さんがなかなか…

イベント自粛の苦痛

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、イベント自粛が政府や自治体からあり、大型イベントのみならず、ちょっとした会合なども中止・延期が行われており、イベントを生業とする関係者方は、収入の道も閉ざされ、大変危機的な思いをされておられるかと思います…

森友問題、公務員は真実を語れ

森友問題で文書改竄を命じられた、当時の近畿財務局職員で自殺した故赤木俊夫氏の奥さんが、故人の遺書と手記を公表し、財務省と当時理財局長であった佐川宣寿氏を損害賠償で提訴しました。誠に勇気ある行動であり、是非とも大組織と戦ってほしいと思います…

鎌田慧「反冤罪」

鎌田慧「反冤罪」読了。本書の前半は冤罪の晴れた氷見事件の柳原浩さん、足利事件の菅家利和さん、布川事件の桜井昌司との面談、後半は鎌田氏の冤罪や、弱者を切り捨てる現代社会への怒りを綴っています。 冤罪の作られ方はほぼ同一パターンであり、容疑者は…

法務大臣の迷走

現在の国会の大きな論点は新型コロナウィルス関係の政府対応や特措法と検事長定年延長問題。勿論、桜を見る会の問題は更なる徹底した追及を期待したいが、コロナで若干焦点がそらされているので復活を期待するのでありますが。 さて、定年延長問題での森法務…

森炎「教養としての冤罪論」

弁護士の森炎氏著「教養としての冤罪論」読了。 著者は元裁判官で、裁判実務および裁判所の実態について十分ご承知の方で、特に冤罪が生まれる最も大きな責任が裁判官にあるとの考えを主張する方。裁判員制度における重大事件に対して、裁判員が持つべき正し…

森炎「教養としての冤罪論」

子どもたちをよろしく

3月14日、日本映画「子どもたちをよろしく」を渋谷のユーロスペースで鑑賞。この日は前川喜平さんが寺脇研さんと共同企画した作品で、上映後に前川さんが座談会をされるということで、久しぶりにユーロスペースに行きました。 映画自体は、確かに救いのない…

前川喜平「面従腹背」

文科事務次官だった前川喜平氏著「面従腹背」読了。38年間の文科省での役人生活を振り返り、キャリア官僚なるがゆえに、時の政権の文科大臣に仕え、次第に教育行政が右傾化していくことの危機感を持って仕事をしていたことがよくわかります。 文科省(かつて…

東京高検検事長定年延長問題

通常国会が1月から開催され、桜を見る会の追及が深まることを大いに期待していたのですが、新型コロナウィルスの感染拡大で日本のみならず世界中の政治・経済・社会が混乱し、WHOもバンデミック寸前と評価し、国会もこの問題が主役となっています。東京オ…

望月衣塑子・古賀茂明共著「国難を呼ぶ男 安倍晋三 THE独裁者」

政権批判を繰り広げる東京新聞望月記者と元通産官僚の古賀茂明氏との対談書名はズバリ「「国難を呼ぶ男 安倍晋三 THE独裁者」を読了。 2017年12月時点での両氏の主義主張を安倍政権の危険性を中心に対談したもの。 安倍晋三の求める日本の姿は、戦前の…

望月衣塑子・前川喜平・マーティン・ファクラー共著「同調圧力」

安倍政権批判を正々堂々と繰り広げている話題の望月衣塑子氏と前川喜平氏、およびアメリカ人のジャーナリスト、マーティン・ファクラー氏の共著「同調圧力」を読了。 まず3氏のそれぞれの主張を読み、最後に三者の座談会形式の主張で構成された本書。現在の…

映画「蜜蜂と遠雷」

8日、日曜日は地元下高井戸シネマで、恩田陸さんの直木賞受賞作「蜜蜂と遠雷」鑑賞。Yahooレビューでは3.5点台だったので全く期待していなかったのですが、見ごたえのある映画でした。日本アカデミー賞の作品賞にノミネートされていたということで、それなり…

映画「ガーンジー島の読書会」「FUKUSHIMA50」

7日の土曜日は映画ニ題鑑賞。 ギンレイホールにてイギリス映画「ガーンジー島の読書会」鑑賞。コロナウィルス騒ぎでギンレイホールのいつもと比べて観客は少な目。今後どこかの映画館が感染場所となった場合は、全国の映画館での上映自粛なり、上映禁止措置…

映画「レ・ミゼラブル」

フランス映画「レ・ミゼラブル」を新宿武蔵野館で鑑賞。フランスはイギリスとともに、帝国主義真っ盛りのころに世界に植民地を開拓し、戦後植民地が次々に独立したものの、北アフリカを中心に移民としてフランスに定住し、今では有色人種を含めて移民大国と…

古賀茂明「日本中枢の共謀」

経産省OBでひとり在野で気を吐いている古賀茂明氏著「日本中枢の共謀」読了。 高級官僚出身者では、古賀さんと前川さんが強烈な政権批判を展開していますが、古賀さんの場合は、民主党政権時代に冷遇された経験もあり、野党にも厳しい批判を展開しているの…

映画「第三夫人の首飾り」「あなたの名前を呼べたなら」

先週末はギンレイホールにてアジア映画ニ題。 ベトナム映画「第三夫人の髪飾り」は静かで、風景画を思わせるカットが美しい映画。ただし、内容は非常に残酷な映画でもあります。いかにも女性監督の作品と思われます。 19世紀のベトナムは一夫多妻の世の中。…