#映画レビュー

映画「小さな独裁者」

2月16日の土曜日、新宿武蔵野館にてドイツ映画「小さな独裁者」鑑賞。 第二次大戦末期、ナチスの脱走兵が逃走中に軍の車両を見つけ、その中にあった将校の軍服をを着て将校に成りすまし、脱走兵の収容所に出向いて、総統の命令と称し、脱走兵たちを殺戮して…

映画「サーミの血」「午後8時の訪問者」「

先週末の映画三題プレビュー。 土曜日午前中は武蔵野館にて「サーミの血」鑑賞。1930年代のスエーデンが舞台。北欧先進国でも先住民族がいて、彼らに対する差別があったことを初めて知る。 サーミ人はスカンジナビア半島北部、ラップランドに居住する先…

映画「未来を花束にして」、「22年目の告白-私が殺人犯です-」

7月9日(日)、暑いときは映画館に限るということで、ギンレイホールにてイギリス映画「未来を花束にして」、とTOHOシネマ新宿で日本映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」を鑑賞。 「未来を花束にして」は、100年前のイギリスでの女性参政権獲得に至る当…

映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」

アメリカ映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」を新宿シネマカリテにて鑑賞。 アメリカ社会の抱える大きな問題、世界一の格差社会、貧困問題。映画の副題にあるように、1%の強者(富める者)が99%の弱者(貧しい者)を操って富の偏在がますます進む…

映画「ナイトクローラー」

本日は新宿シネマカリテにて「ナイトクローラー」鑑賞。 衝撃的な事件や事故現場にいち早く到着して、その惨劇の現場をビデオカメラでとらえ、それをテレビ局に売り込む商売に入り込んでいく男の狂気の物語。 かつてイギリスのダイアナ妃を追いかけたパパラ…

今年のベスト映画

本日はギンレイホールで「マイウェイ」鑑賞。フランク・シナトラなどが歌った「マイウェイ」を作ったフランスのミュージシャン、クロード・フランソワの伝記映画。お恥ずかしいことに初めて聞く名前なのですが、フランスでは最もレコード売り上げが多いミュ…

映画「かぞくのくに」

19日の日曜日に、女房と日本映画「かぞくのくに」鑑賞。監督は在日の女性監督。女房がどうしても見たいということで、付き合うことに。 「かぞくのくに」とは日本のことなのか、北朝鮮のことなのか? 1959年から始まった在日韓国・朝鮮人の北朝鮮への帰還事…

映画「127時間」、「君を思って海を渡る」

お勧め映画二題。 「127時間」は「スラムドッグ・ミリオネア」でオスカーを獲得しているダニー・ボイル監督作品。さすがオスカー監督と思わせる力作。出演者はほぼ一人と、一つの狭い空間。ここで繰り広げられる個人の戦いを描きます。 ブルージョン・キャニ…

最近見た映画

すっかり開店休業状態になってしまった私のブログ(日記)。東日本大災害とそれに伴う原発クライシス。津波災害は起こってしまったことであり、いずれは復興するでしょうが、原発は現在進行形。出口の見えない戦いが今も続いています。 先週から今週にかけて…

映画「瞳の奥の秘密」

珍しいアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」観賞。昨年のアメリカアカデミー賞の外国語映画賞受賞作品。アルゼンチンといえば、サッカーとタンゴに代表されるように、情熱的な国。そんなアルゼンチンで、こんな真剣な?映画が創られるとは。 でも、その素地はあ…

映画「誰がため」

デンマーク映画「誰がため」観賞。昔学校で習った印象から、デンマークというと未だに「酪農国」というイメージがあります。ドイツやオランダの北、スウェーデンの南の小さな国です。冬の厳しい寒さと荒涼とした牧場のイメージしか沸いてこないのですが、こ…

韓国映画「クロッシング」

またまた韓国映画鑑賞。今日は渋谷で、北朝鮮脱北者の運命を描いた「クロッシング」。 2002年に25人の北朝鮮脱北者が中国のスペイン大使館に亡命した実話をモチーフに、監督が100人近い脱北者に取材し映像化した実話に近い話。よくテレビの報道番組…

映画「戦場のピアニスト」

ロマンポランスキー監督作品「戦場のピアニスト」をネット映画で鑑賞。 ナチスに関する映画が、ここのところたくさん作られています。私が最近見た作品も、「愛を読む人」、「縞模様のパジャマの少年」、「わが教え子ヒトラー」、「イングロリアス・バスター…

映画「コネクテッド」、「3時10分決断の時」

映画三昧の週末になってしまいました。今日は三軒茶屋で2本。2本とも見逃していた映画で、評価の高い作品ということで行ってきました。両方とも予想以上に楽しませてくれました。 アメリカ映画「ディパーデット」が香港映画「インファナル・アフェア」のリ…

映画「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」

スウェーデン映画、「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」を渋谷で鑑賞。 「ドラゴンタトゥーの女」というサブタイトルがついているため、ホラーっぽい映画化と思いきや、堂々たるサスペンス映画。それもかなりハイレベルなサスペンスでありました。 40年前の…

映画「アバター」

キャメロン・ミッチェル監督の話題作「アバター」鑑賞。3D映画ということですが、行ったのは3Dでは見れない映画館。それでも、立体感が溢れる映像にびっくり。 緑のなくなった地球から来た人類と、征服されまいと必死に戦うある惑星人との戦い。 地球人…

映画「ロフト」

昨晩、渋谷のシネマアンジェリカでベルギー映画「ロフト」観賞。 ベルギー映画との初めての出会いです。ベルギーというと、「オランダ、ベルギー、ルクセンブルクのベネルクス三国」という言い回しで初めて名前を覚える国ですが、日本ではなじみがない国。オ…

ドイツ映画「ウェイブ」

ドイツ映画「ウェイブ」鑑賞。 東西統一後のドイツは、かつての西ドイツがヨーロッパ最強の経済力を誇ったのとは対照的に、現在は負け組みに近い国になりつつありますが、そんなドイツの今を垣間見せてくれる作品。 「独裁」はナチスドイツの代名詞でもあり…

映画二題

行楽シーズンの3連休。当方は映画でお茶を濁しました。 21日(土)は「2012」鑑賞。ハリウッド好みというか、アメリカ好みというか、ストーリーはたいしたことがないが、スペクタクルは大したもの、という作品。 CGを駆使した地球の大危機の映像。だ…

映画「私の中のあなた」

10月11日(日)、映画「私の中のあなた」観賞。 姉の白血病を救うために、人工授精で生まれてきた妹が、これ以上犠牲を払いたくないといって、両親を訴えるお話。冒頭の、妹は生まれた経緯と弁護士に訴訟をお願いに行くシーンまでは、極めてシリアスな映…

映画「懺悔」、「BOY A」

マイナーな映画が2本鑑賞。 「懺悔」はソ連邦崩壊前の1984年のグルジア映画。グルジア映画なんて見る機会はまずないでしょうが、これが上映されること辞退奇跡に近い出来事です。勿論、当時グルジアはソ連の一地方。スターリンを髣髴とさせる、とある町の市…

映画「縞模様のパジャマの少年」

変な亭主を持った奥さんは苦労すると、数日前に書きましたが、その奥さんも実は麻薬に染まっていた!!! タレント酒井法子が数日間の逃亡の末、警察に出頭しました。10歳の子供を持つ母親が何故?今後の供述を待つしかありませんが、麻薬、覚せい剤が主婦…

フランスの暗部

「1959年当時、フランスはアルジェリアの独立阻止のための戦争を行っていた」と言う事実自体、私は知りませんでしたが、今日はその戦争の悲惨な状況を描いた「戦場」と言う映画を鑑賞。 この戦争の存在自体、1999年までフランスは認めていなかったと…

映画「ハゲタカ」

話題の映画「ハゲタカ」の封切日に早速鑑賞。テレビ版を先日見直したので鷲津はじめ出演者のシチュエーションが分かっているので、ストーリーだけがどんなものなのか?との期待。 映画化するにあたって、すぐにリーマンショックが起きたことから、大幅に脚本…

韓国映画「チェイサー」

韓国映画「チェイサー」鑑賞。韓国であった大量猟奇殺人事件をベースにした作品のようですが、なかなか見ごたえのある作品。特に、本来であれば、監禁されていたミジンが自ら脱出して助けを求め、犯人に発見されたとしても、最後は主人公の男が間一髪間に合…

映画「トウキョウソナタ」と「私は貝になりたい」

金曜映画の日は、三軒茶屋で「トウキョウソナタ」と「私は貝になりたい」の二本立て鑑賞。 「トウキョウソナタ」は、ごく普通のサラリーマン家庭が、夫のリストラ、失業により狂いだすという、今の不況社会ではどこにでも転がっていそうなテーマを、重く扱っ…

映画「スラムドッグ・ミリオネア」

今年のアカデミー賞受賞作品、「スラムドッグ・ミリオネア」の初日鑑賞。インド・ムンバイの貧しい青年が、テレビのクイズ番組で2,000万ルピーを獲得するサクセスストーリーと思いきや、実際には全く違うお話。何故クイズに答えることが出来たかが、過去の二…

映画「戦場のレクイエム」

中国の戦争映画「戦場のレクイエム」鑑賞。中国映画というと、最近では三国志を描いた「レッドクリフ」がありますが、「戦場のレクイエム」は秀逸。 「レッドクリフ」は、はっきり言って漫画チックな映像が主体であり、話自体も現実味がありませんが、この「…

映画二題

雨模様の土曜日。仕方ないので三軒茶屋へ映画鑑賞へ。 「イースタンプロミス」と「ヒットマン」に二本立て。いずれもロシアが絡んだアクション映画。とはいえ、ただのアクション映画ではなく、ほのぼのとした恋愛が絡むところがミソ。 中でも秀逸は「イース…

映画「イエスタデイズ」

映画「イエスタデイズ」鑑賞。癌で余命少ない父親から、父親のかつての恋人の消息を探すように頼まれた息子が、反発しながらも消息を探すうちに、父親への印象を変えていくドラマ。 主演の塚本高史は、NHKのドラマ(会計士の話)で主演して初めて知ったの…