東北旅行第一日「青荷温泉」

9月1日の第一日、東京駅8:28発新青森行き「はやて号」に乗る。家を出る時間は会社へ行く時間とほぼ一緒。これからの温泉旅行の楽しみを思うと心もうきうき気分。新宿駅で中央線快速に乗り東京へ。その際ちょっとしたハプニング。一番前の車両がすいているだろうとドアの閉まるアナウンスがするときに1号車に飛び乗る。しかしちょっと不思議な雰囲気。周りは女性ばかりの女性専用車両でした。直感的に気づきすぐに隣の車両へ移動、間一髪間に合いました。あのまま扉が閉まっていたらどんなだったでしょうか?女性の冷たい視線が集中していたことでしょう。
東京駅についてはやて号に乗車。約4時間の新青森までの新幹線の旅。本を読むのですがすぐに眠くなり、結局50ページも進みませんでした。
新青森駅で昼食。秋刀魚の塩焼き定食を駅内の食堂で食す。新青森駅は新幹線のために作った新しい駅で、駅舎もガラス張りの近代的なビル。奥羽線のホームも出来ています。
新青森駅からは「黒石こけし号」なる弘南バスの無料シャトルバスで「虹の湖」湖畔の道の駅まで乗車。道の駅で旅館の迎えのバスで青荷温泉へ。
青荷温泉は青森で有数の人気温泉。上って下る道路は青荷温泉専用道路の趣き。津軽弁で話してくれる運転手さんの慣れた説明であっという間に温泉へ。ランプの宿としても有名な秘境の一件宿。部屋には蛍光灯は勿論なく、ランプのみ。勿論テレビもありません。温泉は混浴の露天風呂、男女別の内湯・露天併設風呂=滝見の湯、小さな男女別ヒバ作りの内風呂、そして最近できたという兼六の湯という男女別の内風呂。勿論全てのお風呂に浸かりましたが、中でも一番は兼六の湯。こちらもヒバ作りで、広くて最高。これだけのお風呂を備える旅館もそうはないでしょう。青荷温泉の人気の秘密はランプとお風呂、そして素朴な津軽弁でしょうか。食事は大広間ですが、ここでも明かりはランプ。したがって薄暗い感じで、電気がなかった時代を想像させてくれます。それでも結構明るいものです。なれれば平気。節電が叫ばれる時節柄、ランプの生活も乙なものです。食事は山菜と川魚など、山の料理中心。ビールを2本飲んでもういい気分。いつでも眠れる体制は整った感じ。
食事が終わっておばさん二人連れのお客さんとしばし会話。やはり大人の休日倶楽部で横浜から来ているとのこと。いずれも旦那さんは他界して悠々自適に旅行しているようですが、子育ての話とか旦那さんが銀行員で大変だったとかの話で、皆さんご苦労されていたのか?と思った次第。どうして奥さんと来ないのか?との問いにはなかなかいい回答がなく、いつも「女房はあまり来たがらない」と回答。納得されるのかどうか?
最後に夏油温泉がすばらしかったことを話すと、来週また切符を取って来ましょう、と話されていました。これまた羨ましいご身分。
酔いも覚めたので、今日最後の温泉へ。混浴露天風呂に行くと、なんとバスで一緒に来た若いご夫婦が入浴中で、しばし迷いましたが、ここは遠慮することにして滝見の湯へ。
部屋ではランプをつけたままゆっくり休みました。
今日はこの辺で。