2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

白石一文「光のない海」

白石一文「光のない海」読了。 白石作品を集中的に読んでいますが、本作も読みやすい語調で、すいすいと読めましたが、主題がどこにあるのかが若干あいまい。 少年時代に父親が家を出て母親に育てられた兄と妹。母親も少年が高校生の頃亡くなって、天涯孤独…

映画「30年後の同窓会」「さよなら、僕のマンハッタン」

週末はギンレイホールにてアメリカ映画二題鑑賞。 「30年目の同窓会」は、ある意味反戦映画であり、またある意味では国を守るという大きな任務を持つ軍隊・軍人を賛美するような映画。ベトナム戦争の戦友3人のうち一人の男の息子がイラクで戦死し、別の二人…

白石一文「一瞬の光」

白石一文シリーズの読書続行中。今回読了したのは、彼のデビュー作というべき「一瞬の光」。 38歳の若さで大企業の人事課長になった橋田浩介という東大出身のエリートサラリーマンが、ある夜偶然に、採用面接した短大生を暴漢から助けるところから話が始まる…

白石一文「彼が通る不思議なコースを私も」

白石一文「彼が通る不思議なコースを私も」読了。300ページほどの作品ですが、文字の区切りが短く、ページに空き空間が多いため、実質は半分ぐらいのページ数のためあっという間に読めました。もちろん内容もよくて、先を読みたいがためにどんどん読み進めた…

白石一文「愛なんて嘘」

直木賞作家、白石一文の短編集作品「愛なんて嘘」読了。 白石作品は久しぶりに読みましたが、更に腕を上げたという印象。 表題の「愛なんて嘘」は、6作品が納められたこの短編集に共通な主題のようにも感じた作品集。 どの作品も味わい深いのですが、登場す…

雫井脩介「望み」

雫井脩介作品「望み」読了。ある夫婦の高校生の息子が行方不明になり、殺人事件に関係しているらしいことがわかる。夫は息子が殺人を犯すはずがないと主張し、妻は犯罪者であっても生きていさえすればいいと主張。目撃証言などから、息子が犯罪の共犯者なの…

映画「バグダット・スキャンダル」、「Search」

今週末は興味深い映画二題鑑賞。 4日の土曜日は新宿シネマカリテにてアメリカ映画「バグダット・スキャンダル」観賞。1990年にイラクが突然クウェートに侵攻し、アメリカをはじめとした国々がイラクを攻撃した湾岸戦争。日本はもちろん参加ぜせずに、後で90…