映画「127時間」、「君を思って海を渡る」

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お勧め映画二題。
「127時間」は「スラムドッグ・ミリオネア」でオスカーを獲得しているダニー・ボイル監督作品。さすがオスカー監督と思わせる力作。出演者はほぼ一人と、一つの狭い空間。ここで繰り広げられる個人の戦いを描きます。
ブルージョン・キャニオンと呼ばれる崖地でロッククライミングをしていた主人公が、ちょっと足を滑らせて転落し、途中で一緒に落ちてきた石に腕を挟まれてしまう。そこから127時間に及ぶ戦いが始まります。最初は楽観していたものの、石はびくとも動かず、大声を張り上げても誰も近くに人はいません。
そして最後には水も尽きて自分の尿まで飲む究極の情況に。127時間後に彼は助かるのか?
見事な緊張感を味わえる作品でした。
「君を思って海を渡る」は、イラクで迫害されたクルド人の17歳の青年が、イラクから3カ月かかって徒歩でフランスの西海岸にたどり着き、そこでイギリスで待つ恋人に会うべく、海峡を渡ろうとする。最初はトラックの乗りこんで渡ろうとするが失敗。彼は泳いで渡ろうと決心し、水泳を習い始める。そしてプールで会ったフランス人のコーチを心を通わせる。そしてついに泳いで渡るのだが?
フランスでも不法入国者であり、クルド人不法入国者への差別や、彼らをかくまう人への偏見も描かれ、クルド難民の置かれた厳しい立場がよく描かれています。
フランスは、サッカーの代表を見ても、黒人やアラブ系の人種が目立ち、人種のるつぼでもありますが、決して皆が平穏に暮らしているわけではなく、厳しい人種差別に直面している事実があることを再確認してくれる映画でありました。
今日はこの辺で。