無題

映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」

8月25日(日)、ギンレイホールにてアメリカ映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」鑑賞。 地方新聞社にニュースを配信するナイト・リッダー社の記者が、イラク戦争のアメリカの政党理由となる大量破壊兵器の有無について否定し、政治権力に向き合う姿を描く。ナ…

電通過労自死関係書籍2冊「電通事件」「過労死ゼロ社会を目指して」

2015年に電通の新入社員、高橋まつりさんが過労自死した事件を扱った書籍二冊読了。 北健一著「電通事件」は100ページほどの短篇。電通という会社の歴史的にもつ風土、習慣がこの事件を起こしていることを語っています。常にお客さんファーストの体質、その…

冤罪足利事件―「らせんの真実」を追った四〇〇日

下野新聞記者著「冤罪足利事件―「らせんの真実」を追った四〇〇日」読了。下野新聞は足利事件が起こった栃木県の地方紙。その地方紙記者が、地元で起こった幼女殺害事件を警察、検察の捜査を何の疑いなく垂れ流し、裁判所の判断にも疑うことがなかった反省を…

池井戸潤「下町ロケット ヤタガラス」

池井戸潤の下町ロケットシリーズ「ヤタガラス」読了。TBSテレビでドラマを見た小説なので、ストーリーが頭にあることもあり、スイスイと読める作品。尤も、池井戸作品はどの作品も読みやすいのですが。 しかし、池井戸作品はドラマ性があるというか、ほと…

「ワタミ過労自殺」

東京新聞記者著「ワタミ過労自殺」読了。働き方改革法案のきっかけの一つともなったブラック企業問題。入社2か月で自死したワタミ社員、森美菜さんの過労死事件を追ったドキュメントです。 渡辺美樹氏が創業して急成長した居酒屋チェーンのワタミに4月に入…

突発性難聴のその後

発症から2か月弱が経過しました。退院後は2日間の通院でのステロイド点滴、その後は服薬治療となりましたが、難聴と耳鳴りはそれほど改善していない状況です。8月15日~16日に伊香保温泉で温泉に長くつかり、お酒も飲んで、帰宅後は血の循環がよくなった…

姫野カオルコ「彼女は頭が悪いから」

姫野カオルコさんの小説「彼女は頭が悪いから」読了。3年前に発生した院生を含む東大生5人が、他大学の女子大生にわいせつ行為をして、強制わいせつ罪で有罪判決を受けた事件を題材とした作品。事件の概要を見ると、ほぼその通りのストーリーで描かれてい…

映画「ブラック・クランズマン」

アメリカ映画「ブラック・クランズマン」を13日に観賞。現代アメリカのトランプが進める白人中心主義を痛烈に批判した作品。 コロラドスプリングスの警察署に採用された黒人警官、同じ警察署の白人警官が、白人至上主義団体KKKに潜入し、その実態を暴き、…

映画「西鶴一代女」

お盆休みは大学などの講演会やシンポジウムもあまりない時期。映画館の映画も今一つひきつける作品がない。そんな中、京橋の国立アーカイブで14日、溝口健司監督作品「西鶴一代女」を見つけ、行ってきました。 井原西鶴の「好色一代女」を脚色し、一代女を田…

映画「荒野にて」、「運び屋」

夏休みの初日の10日(土)、ギンレイホールにて映画二題鑑賞。 イギリス映画は「荒野にて」は、両親を失った15歳の少年が、アメリカの荒野を旅する物語なのですが、実は強烈な睡魔に襲われ、中身を見ていないと言っていいほどで感想なし。 クリント・イース…

前川喜平氏講演

8月17日(土)、日本ジャーナリスト会議主催のJCJ賞授賞式に出席。 ネットで前日に探して見つけたのですが、特別講演として前川喜平氏の講演があり、かつ予約不要とあったため行くことに。 前川喜平さんはご存じの通り、安倍政権を批判しているリベラル派…

伊香保温泉旅行

お盆休みが終わろうとしています。9日間の長期休暇でしたが、過ぎればあっという間。この感覚は会社を辞めるまで続くのか?それとも辞めても続くのか?その答えももう直ぐ出る自分です。 さて、長期休暇で唯一の遠出は15日~16日にかけての妻との伊香保温泉…

「冤罪 女たちのたたかい」

冤罪にかかわった女性たちを主人公としたノンフィクション「冤罪 女たちのたたかい」読了。 徳島ラジオ商殺人事件の犯人とされた冨士茂子さん、袴田事件の殺人犯とされた袴田巌さんのお姉さんの袴田秀子さん、布川事件の殺人犯とされた桜井昌司さんの奥さん…

冤罪関係著作「尋問の罠」、「冤罪 女たちのたたかい」

冤罪関係の本を読んでいると、日本の司法、裁判制度の醜さが浮き彫りになり、頭に来ます。 「尋問の罠ー足利事件の真実」は、冤罪被害者本人である菅家利和さんと主任弁護士の佐藤博史さんの共著。主には佐藤弁護士が事件の経過や警察、検察、裁判官のだらし…

映画「ボヘミアン・ラブソディ」

昨年以来大きな話題となった映画「ボヘミアン・ラブソディ」を下高井戸シネマにて観賞。 はっきり言ってクイーンというロックバンドの知識も曲も全くない音楽音痴人間の私。この映画のレヴューが4.5以上の理由を探るべく勇んで観賞。 映画を見て初めて、主人…

映画「ヴィクトリア女王最後の秘密」「女王陛下のお気に入り」

イギリスの歴代女王を主人公にした2本の映画をギンレイホールにて先週末観賞。 「ヴィクトリア女王最後に秘密」は、イギリス帝国主義が最も栄えたといわれるヴィクトリア女王時代、女王がインド人召使を重用した歴史的事実を描いた作品。女王は確かにインド…

日本政治・行政の愚挙

私が入院中に日本政治・行政の愚挙が2件ありました。トランプ的な人気取り、後先考えない政治に怒りを覚えるばかりです。 一つは韓国のホワイト国除外。徴用工問題などへの対抗措置は明確にもかかわらず、後付けで安全保障上の措置と苦しい言い訳。こうして…

入院生活

7月初めに急に片方の耳の難聴と耳鳴りが始まり、自宅近所の耳鼻科クリニックで診断を受け、薬の処方を受けていたのですが、なかなか改善せず、7月30日の夜、突然耳と頭が壊れてしまいそうな耳鳴りが発生したため、翌31日、クリニックの推薦で慶応病院に行き…

植草一秀「知られざる真実~勾留地にて~」、「植草事件の真実」

冤罪被害者植草一秀著「知られざる真実~勾留地にて~」読了。植草事件については昨日もブログに書かせていただきましたが、この著作はご本人が勾留中に書かれた経済、政治、社会に対する深い洞察をと、事件の真実を率直に描写した渾身の一策。二度の事件に…

映画「存在のない子供たち」「凪待ち」

週末の土日は、骨のある映画二題鑑賞。 27日(土)は、新宿武蔵野館にてレバノン映画「存在のない子供たち」鑑賞。レバノン映画は二本目になり、最初に見た「判決、ふたつの希望」も大変優れた作品でしたが、今作もなかなか見ごたえのある作品。「判決、ふた…

映画「工作 黒金星と呼ばれた男」

7月20日(土)、韓国映画「工作 黒金星と呼ばれた男」をシネマート新宿で鑑賞。 1990年代、金大中が大統領になる直前ぐらいの、南北朝鮮が緊張関係にあった時期の韓国側スパイを主人公としたフィクション映画。フィクションとはいうものの、ある種緊張感が漂…

「国家は「有罪」をこうして創る」

副島隆彦、植草一秀、高橋博彦共著の表題ノンフィクション作読了。 公文書を勝手に改ざんするような政権では当然起こりうる犯罪的な冤罪でっち上げ事件、それが当時小泉政権時代に政策批判していた植草一秀氏の痴漢でっち上げ事件です。2004年には手鏡事件が…

短篇ミステリー小説「現場に臨め」

当代一流の推理作家の短編集、日本推理作家協会編「現場に臨め」読了。 15名15編の短編推理が楽しめるもので、いずれ劣らず読み応え十分の作品集。すべての感想を書くとたん変な長編ブログになるので、一遍だけお気に入りを紹介したい。 新津きよみさんの「…

映画「マイ・ブックショップ」「ビール・ストリートの恋人たち」

最近ギンレイホールにかかる映画もいまいちで、どうしようか迷ったのですが、13日の土曜日に表題2作を鑑賞してきました。いずれも地味な作品ながら、心に残るいい作品でした。 イギリス映画「マイ・ブックショップ」は、第二次大戦で夫を亡くした未亡人が、…

映画「バイス」

アメリカの最強の副大統領とももてはやされるディック・チェイニーの半生を追った映画「バイス」を下高井戸シネマにて鑑賞。 子ブッシュが大統領時代の副大統領を務め、その時代を中心に追った、彼の政治力や心情などを、少しパロディ調に描いた作品で、マイ…

映画「アンノウン・ソルジャー」、「さよなら、退屈なレオニー」

武蔵野興業さんは新宿武蔵野館とシネマカリテで映画産業を行い、ほかに商業ビルを持ち不動産業、更には自動車教習所を持つ企業。売り上げは連結で17億円ほどですが、東証二部に上場しています。今の上場基準ではおそらく上場は無理ではないかと思われますが…

池井戸潤「民王」

池井戸潤の「民王」読了。 本日7月7日からTBSテレビの日曜劇場でまたまた池井戸潤作品「ノーサイドゲーム」がドラマ化され放映されます。「池井戸作品は枯れることがない」との新聞のコメントがありましたが、TVドラマ、映画でも引っ張りだこ。「ノーサイ…

映画「新聞記者」

東京新聞の熱血女性記者、望月衣塑子さんの著作を映画化した「新聞記者」が封切られたので、早速鑑賞してきました。モリカケ問題発覚後、政権の隠ぺい工作が顕著になり、これに抵抗する方々がマスコミに登場してきましたが、前川喜平元文科省事務次官と望月…

池井戸潤「BT’63」、「鉄の骨」

池井戸潤「BT’63」と「鉄の骨」読了。 「BT’63」は上下巻800ページ以上の長編作で、躊躇していましたが、その読みやすさとストーリーの面白さに、難なく読み終えた次第。 現代に生きる大間木琢磨と彼の亡き父史郎のW主人公の、過去と未来を巧み…

令和最初の東北・信州旅行

令和になっての初めての大人の休日倶楽部を利用した旅行。今回は山形の肘折温泉、宮城の奥松島、そして信州高山村のわらび温泉を巡る旅で、温泉やおいしい料理を妻と堪能してきました。 初日は曇り空の中、8:30に家を出て山形新幹線で新庄駅に直行。新庄では…