中山七里「贖罪の協奏曲」

中山七里作「贖罪の協奏曲」読了。初めて読む作家で、調べてみたのですが、推理小説ではなかなかの作家のようです。手始めに表題作を読みましたが、読みごたえのある作品でした。
弁護士の御子柴が主人公で、夫殺しの事件の弁護することに。普段は金もうけ主義で、どんな手を使っても裁判で勝利を導くことで有名な一匹狼弁護士。しかし彼には、少年時代に殺人を犯した過去があり、しれを知る人は少ない。
確か、少年時代に重大犯罪を犯した人が、更生して努力し、弁護士になったという事例が事実としてもあったような気がするのですが、それがモデルなのか?
そんな御子柴が、国選でお金にならない刑事裁判を請け負ったのには何かがあるはず・・・・
冒頭の死体遺棄事件が、読み進むうちにとんだどんでん返しが待っていました。
御子柴の過去と、刑事被告人の母親、そして身障者のその息子。既にテレビドラマ何かになっている作品なのかわかりませんが、映像化が簡単な作品でもあるような気がしました。
なお、早速中山七里の最高傑作といわれる「満願」をアマゾンで注文したのですが、一週間たっても届かないのはどうしたことか?
今日はこの辺で。