大学での講演記録

昨日土曜日は、明治大学和泉校舎と立教大学をはしごして3つの講演を聴講。
明治大学では「イスラームを問い直す」聴講。ISの実態とISが及ぼした、あるいは今後及ぼすであろう影響を同大の准教授が熱っぽく語ってくれました。
ISの占領地域は確かに狭められ、その力がシリア、イラクでは小さくなっていますが、ISの過激思想を頭に叩き込んだヨーロッパを中心とした地域からISに来た若者がそれぞれ祖国に帰り、これからどんな行動を起こすか、非常に気がかりではあります。テロが起き、外国人排斥運動が活発化する悪循環が世界中に蔓延するのは極めて憂慮すべき事態ではあります。
続いて立教大学で「明治維新 敗者のヒューマニズム」と題した立教学園の名誉校長である渡辺先生の講演を聴講。この渡辺先生、極めてユニークな講演スタイル。話しているうちに話が飛んで時間を食い、予定の半分しか進まない講演。それでも極めて示唆的で面白い内容。特に司馬遼太郎史観を否定的に語るなど、ユニークです。
さて、明治維新の敗者として取り上げているのが小栗中順と江藤新平。逆に明治維新の最大の勝者は大久保利通か。小栗も江藤も維新に大きく貢献したにも関わらず、理非人な形で処刑された敗者。もう少し明治維新を研究したくなった次第です。
最後は同じ立教大学で現代のドイツに関するシンポジウム。EUの中では独り勝ちの経済状況にあるものの、やはり国家主義的な政党も台頭しつつある状況下、ドイツの中身は案外日本では話題に上らないのが現状。残念だったのが、最初に意見発表した飯田先生の話を聞きそびれたため、ドイツの中でのナチスホロコースト映画について聞けなかったこと。
ドイツ関連映画で日本公開されるのはナチスホロコーストを題材としたものがほとんど。こうした映画の製作国はアメリカ、イギリス、フランス、その他ヨーロッパ諸国がほとんど。こうした映画がドイツではどうのような受け入れ方をしているのか。その辺の話を聞きたかったのですが、聞けずに残念でした。
今日はこの辺で。