映画「ありふれた悪事」

本日は韓国映画ありふれた悪事」をシネマート新宿で鑑賞。
時は軍人の全斗煥大統領時代、すなわち本格的な民主化前の1980年代後半の時期。悪名高かった国家安全企画部=KGBが暗躍していた時期の暗い時代。一警察署の一刑事が、大量殺人事件の犯人をでっちあげることをKGBから依頼され、家族のためと思いそれを受けて、最終的には友人の新聞記者をKGBに売って、結果的に殺してしまう。これを契機に不正を暴こうとするが、家族までが犠牲になってしまうという救われない展開。
この主人公の刑事役、そしてKGBに殺される新聞記者役の二人の役者さんは、他の韓国映画でもわき役として頻繁に顔を見せる役者さん。この映画では堂々と主役を演じ、怒りを体から発散させる好演。そしてKGBのエリート官僚役で悪役を演じる役者が、普通であればヒーローをやるような二枚目の役者。それだけに嫌味たっぷりな悪役ぶりを、こちらも好演していました。
先日観た「マスター」でもイ・ビョンホンが悪役を演じていましたが、これもまた芸域を広げるいい機会かもしれませんし、韓国映画の懐深さか。
韓国映画は本当の面白い。これからもシネマート新宿では韓国映画の話題作が上映予定であり楽しみにしています。
今日はこの辺で。