2015-01-01から1年間の記事一覧

映画「博士と彼女のセオリー」「彼は秘密の女友達」

15日土曜日は終戦の日。戦後70年の節目ということで、安倍談話が発表されました。日本会議をはじめとした安倍シンパ軍団のプレッシャーと公明党からのプレッシャーもあり、あいまいな表現となりました。本当に出す必要があったのかどうか?首相の私的諮問機…

日本アルプス「中房温泉」

夏休みを利用して、前々から行ってみたかった日本アルプス「中房温泉」に行ってきました。 時間はたっぷりあるので、京王線下高井戸から高尾へ、高尾からはJRの各駅停車で松本乗り換え穂高まで電車で行き、穂高駅からバスで中房温泉へ。穂高は安曇野の中心…

柚木裕子「パレートの誤算」

検事もので面白い作品を書いてきた柚木裕子が、生活保護の実態に迫った作品。「検事の死命」のようなサスペンスは期待できないものの、柚木作品にみられる弱者の立場に立った視点がうかがえる作品。 いわゆる貧困ビジネスが話題になる昨今、その疑いのある事…

台湾映画「共犯」

久しぶりの台湾映画「共犯」鑑賞。箱根旅行の出発が新宿12:40のため、その前に武蔵野館で鑑賞。 男子高校生3人が女子高校生の遺体を発見。3人はその死の真相を探る活動を開始するのですが、そこにはいじめが隠されていた・・・・。もっとミステリー要素のあ…

桜木紫乃「ブルース」

桜木紫乃「ブルース」読了。例によって、北海道の道東を舞台にした味のある話。 貧民屈のようなところで育った男が、やがては街を牛耳る存在にまでなる過程を、付き合った女の立場あら描いた連作。6本の指を持った青年が、その容貌と度胸、セックステクニッ…

箱根温泉旅行

7月31日(金)~8月1日(土)、一泊二日で箱根まで温泉旅行。今回は妻と、妻の母親と三人での旅行。昨年父親が他界し、相続関係で忙しかったということで、それらがすっきりしたことから、近場の箱根へ。会社の健保の保養所が取れたので、安上がりの旅行。 …

映画「予告犯」

日本映画「予告犯」を池袋シネマロサで鑑賞。初めて行く映画館で、池袋の北口にあります。近代的なシネコンと思いきや、場末の単館映画館という趣。それでもスクリーンはいくつかあるようで、地下の大きなスクリーンで鑑賞。池袋というところは、圧倒的に東…

東野圭吾「回廊亭殺人事件」

東野圭吾が25年以上前に書いた「回廊亭殺人事件」読了。東野作品としては中の下あたりの作品か。 莫大な遺産を残して死んだ一ケ原高顕の秘書を務めていた女性が、自分の恋人を殺された復讐を果たす話。 回廊亭という廊下の長い独特な旅館を舞台にして、高顕…

司馬遼太郎「関ヶ原」

司馬遼太郎の代表作、「関ヶ原」上・中・下巻読了。 今まで司馬遼太郎作品は、なんとなく敬遠していたのですが、会社の後輩に読書づきがいて、今回挑戦しました。 関ヶ原が天下分け目の決戦になり、その後260年間の江戸幕府時代が続くことは誰でも知っていま…

映画「イニシエーション・ラブ」「サイの季節」「ビッグ・アイズ」「はじまりのうた」

3連休は梅雨明けで連日猛暑となりました。こんな時は映画化講演会が一番。 18日の土曜日は、早稲田大学にて日中韓問題のシンポジウムに参加。現在の冷え込んだ日韓、日中関係への学者や政治家などが問題提起や改善への提案をしていましたが、共通すること…

戦争法案の強行採決

昨日は衆議院の特別委員会、本日は衆議院本会議において、戦争法案ともいわれる「集団的自衛権」を認める11の法案が与党の強行採決で通過しました。 私もこの法案には大反対で、昨日18:30分からの国会議事堂での集会に参加し、シュプレヒコールをあげてきま…

映画「悪党に粛清を」

武蔵野館にて久方ぶりの西部劇「悪党に粛清を」鑑賞。 19世紀半ば、日本でいえば明治維新のころ、デンマークから移住してきた兄弟がアメリカ中部で牧場を買い、妻子をデンマークから呼び寄せるところから話が始まります。せっかくアメリカの夫のもとに着いた…

音楽劇「ライムライト」

7月8日(水)夜、日比谷のシアタークリエにて、音楽劇「ライムライト」観劇。 チャップリンの晩年の映画「ライムライト」を世界で初めて舞台化したという作品。チャップリンの名作なので、初めての舞台化と聞いて違和感もありましたが、私自身は、チャップリ…

2015年7月東北温泉旅行

JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」に合わせた東北温泉旅行に、7月3日~6日の3泊4日で行ってきました。今回は山形の銀山温泉、岩手の夏油温泉、秋田のふけの湯。いずれも著名な温泉で、夏油温泉は2回目、その他は初めての訪問。 初日は午前中健康診断…

映画「三匹の侍」

京橋の国立フィルムセンターにて、日本映画「三匹の侍」鑑賞。 フィルムセンターでは現在、2013~2014年のかけて亡くなった方が関係する映画を上映する特集を組んでいますが、今日は長門勇さんをしのぶ「三匹の侍」。 「三匹の侍」は、私が小学生のころにテ…

ブルガリア映画「ザ・レッスン/授業の代償」

本日は京橋のフィルムセンターにて、ブルガリア映画「ザ・レッスン/授業の代償」鑑賞。 京橋のフィルムセンターでは、現在EUフィルムデーズと称して、ヨーロッパ映画を上映していますが、ブルガリア映画は、こんな催しがなければお目にかかれない映画。東…

桜木紫乃「誰もいない夜に咲く」

桜木紫乃「誰もいない夜に咲く」読了。 北海道の各所を舞台にした七つの短編を収録した作品。相変わらず、北海道の地域描写が見事なこと、力強い女性を描いていることが翌朝であり、裏を返せば頼りない、或はだらしのない男が女性のパートナーとして出てきま…

ベルギー映画「裁判の行方」

珍しいベルギー映画「裁判の行方」を東京フィルムセンターで鑑賞。知る人ぞ知る東京フィルムセンターは、東京駅からほど近い京橋にありますが、定期的に特集映画を上映しており、520円の低額料金もあって、いつもかなり混んでいます。今日鑑賞したのはヨーロ…

桜木紫乃「ワン・モア」

桜木紫乃「ワン・モア」読了。表題作を含め6篇の連作短編小説。桜木さんの作品は、北海道道東を舞台にし、人間関係を映し出す手法はどの小説も同じですが、どれを読んでも飽きることがなく、シチュエーションもバラエティに富んでいます。素晴らしいストー…

リトアニア映画「サンタ」

今、東京フィルムセンター(京橋)で、ヨーロッパ映画が上映されています。ヨーロッパ映画というと、ほとんどがイギリス、フランス映画。たまにイタリア、ドイツ映画があるくらいで、その他の国の映画で日本んで上映される作品は限られています。今回の企画…

映画「アニー」、「天才スピヴェット」

本日はギンレイホールにて、ミュージカル映画「アニー」と「天才ビフェット」鑑賞。 「アニー」は、不幸な里親生活を送るアニーが、IT会社のオーナーでニューヨークの市長候補の男の養女になるまでのミュージカル映画。アニーは4歳の時に捨てられ、現在は…

映画「あん」

新宿武蔵野館で日本映画「あん」鑑賞。たくさんのレビューにあるように、樹木希林の演技によるところの大きな映画であることは間違いない。演技なのか自然体のかが判別しがたいような、とぼけた味が抜群にすばらしく、題材と相まって、深い感動を呼びました…

早慶戦の華やかさ

新宿武蔵野館で映画「追憶と、踊りながら」鑑賞。予備知識なしに見たのですが、私にはあまり合わない映画でした。 その後、どうして暇をつぶそうかと考えたのですが、思いつかずとりあえず千駄ヶ谷方面に歩いていき、行き着いたところは神宮球場。昨日六大学…

桜木紫乃「氷平線」

桜木紫乃「氷平線」読了。桜木さんのデビュー作となった短編「雪虫」ほか、全6篇の短編集。そのどれもが味わいのある桜木作品の味が満載。 いずれも釧路を中心とした地域を舞台にした作品で、情景描写が豊かです。 「雪虫」は、札幌で事業に失敗して十勝に…

スウェーデン映画「ストックホルムでワルツを」

飯田橋ギンレイホールでスウェーデン映画「ストックホルムでワルツを」鑑賞。 スウェーデンの国民的な歌手、モニカ・ゼタールンドの伝記映画ですが、モニカ自信を知っている人も日本では少ないのでしょう、もちろん私も知りませんでしたが、映画ではあっとい…

映画「駈込み女と駆出し男」

日本映画「駈込み女と駆出し男」を新宿にて鑑賞。とある先輩から面白いとの情報を得て観たのですが、やはり好みは違います。不合格ではないのですが、あまりに期待が大きすぎたため、見終わった後の満足感はいまいち。 江戸時代末期の天保年間、質素倹約の水…

桜木紫乃「ラブレス」

桜木紫乃「ラブレス」読了。読み進むうちに目が離せなくなるほどに素晴らしい作品でした。「ホテルローヤル」で直木賞を受賞していますが、その1年ほど前ぐらいに描かれた作品で、直木賞の候補にもなっていましたが、受賞を逃した作品。しかし、私はむしろこ…

桜木紫乃「凍原」

桜木紫乃「凍原」読了。桜木さんには珍しい本格的なサスペンス小説。序章では17年前の釧路湿原での少年行方不明事件と、終戦直前の樺太での事件を印象的に描きます。その後、少年行方不明事件の少年の姉が刑事となり、自動車ディーラーの青年の殺人事件を追…

映画「ビリギャル」

新宿バルト9にて、日本映画「ビリギャル」鑑賞。2年間で偏差値を30から70へと、40も増やし、よし貫徹して慶応大学に合格したギャルのお話。実話であり、小節であり、映画となって、相当のフィクションが入って、映画自体は最高に面白い出来。人間、…

桜木紫乃「終着点駅(ターミナル)」

桜木紫乃「終着点駅(ターミナル)」読了。表題作を含む6篇からなる短編集。舞台は北海道の道東、道央、道北など。やはり表題作「終着点駅」が秀逸。釧路で弁護士事務所を開く65歳の弁護士は、国選弁護しか引き受けない人。その男の人生が語られます。最…