2015-01-01から1年間の記事一覧
9日(土)ギンレオホールにて「ゴーン・ガール」、「トラッシュ」鑑賞。 「ゴーン・ガール」は、1月にも見た映画ですが、ほとんど筋を覚えていないありさまのため、再見。ロザムンド・パイクの美しさと残酷な役柄を再認識。 「トラッシュ」はブラジル・リ…
桜木紫乃「硝子の葦」読了。桜木さんの直木賞受賞作「ホテルローヤル」の舞台である釧路郊外のラブホテル、ホテルローヤルの経営者、幸田喜一郎と妻節子を中心に、釧路湿原の荒涼とした雰囲気の中で複雑に絡み合った人間関係を軸に物語が展開します。この小…
アメリカの傑作ドキュメンタリー映画「ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実」鑑賞。 アメリカが最終的にベトナムから撤退するのが1975年。そしてこの映画は同年のアカデミー賞の最優秀ドキュメンタリー賞を獲得したドキュメンタリー史上の傑作。戦…
久々に雫井脩介作品を読む。「検察側の罪人」は500ページの大作。但し、名作とはいいがたい作品。現職検事が、たとえかつて世話になった人の娘を殺した犯人が時効後に現れたとしても、何とか死刑にしようと、自分まで罪を犯すというストーリーには、あま…
午前中、武蔵野館にて映画「あの日の声を探して」を鑑賞し、午後は立教大学にて、全国憲法研究会主催の講演会に出席する。共通点は戦争と平和。 映画「あの日の声を探して」は、1999年のロシア軍のチェチェン侵攻による悲劇を強烈な描写で描き、戦争のもたら…
昨年の夏以来の田舎への帰省、そして母親との再会。母はすでに94歳となり、かなり高齢ではあるが、昨年の夏は元気であった。ところが今回帰省すると、ちょうど前日から気分が悪いということで横になっていました。ほとんど何も口に通らないという様子で、顔…
本日、ギンレイホールにてスウェーデン映画「100歳の華麗なる冒険」とポーランド映画「イーダ」鑑賞。 あまり期待していない映画で、期待以上に面白い映画というのは得をした気分になります。「100歳・・・」が正にそれに該当。100歳の誕生日を老人ホームで…
昨日4月25日(土)は、早稲田大学にて「苦悩する中東」と題する講演会とシンポジウムに参加。数日前の朝日新聞に開催案内が小さく載っていたので参加したのですが、10分前に行くと席はほぼ満杯。やっと前の方に席を見つけて吸われました。3名の中東問題の専…
韓国映画「マルティニークからの祈り」を韓国文化会館ハンマダンホールにて鑑賞。ハンマダンホールは新宿御苑にほど近い四ツ谷寄りの新宿通り沿いにある韓国文化院内にあります。毎月2本の韓国映画をネットの申し込みで鑑賞できます。 昨日観たのが表題作。…
桜木紫乃「無垢の領域」を読む。桜木さんは釧路出身ということで、北海道の道東地方を舞台にいた小説が多いのですが、この小説も釧路地方が舞台。道東の冬の寒さの雰囲気や湿原に近いということで、うっとりとした雰囲気が、その豊かな表現から想像されてき…
映画「滝を見に行く」を18日、土曜日、ギンレイホールにて鑑賞。 この映画には、いわゆるスター俳優、有名俳優は一切出てきません。エンディングで出演者の名前は出てきますが、知っている俳優さんは皆無の、稀有な映画でした。そんな映画でも、有名俳優がた…
安藤さくら主演の日本映画「100円の恋」を下高井戸シネマで鑑賞。 出だしの安藤さくらのだらしない姿と、女兄弟の大喧嘩から、陰鬱な映画と思いましたが、安藤さくら演じる主人公の32歳の女性が一応自立し、37歳のボクサーとの恋が始まってからは、安藤さく…
桜木紫乃の小説はストーリー展開が巧みで、引き込まれます。「星々たち」も巧みな展開で短編がつづられる連作。 九つの短編で構成されますが、全ての話に登場するのが「塚本千春」という女性。しかし、千春が主役となって語られる話は一つもありません。そこ…
久しぶりに東野圭吾を読む。 「虚ろな十字架」は、プロローグで、本編ではなかなか現れない井口沙織という女性の話から始まります。最終的には事件のカギを握る女性なのですが、いかにも書き下ろし作品の真骨頂的な出だし。 この小説の主人公中原道正は、過…
イギリス映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を武蔵野館で鑑賞。 イギリスの天才数学者、アラン・チューリングが、ドイツの暗号「エグニマ」を解読する奮闘を描く。 ほぼ実話とのことで、彼の暗号解読が第二次世界大戦の終結を2年…
昨晩、日本映画「くちびるに歌を」鑑賞。五島列島の小さな島に中学の音楽の臨時教員として赴任したピアニストの女性が、学校の合唱クラブの指導をすることになる。しかし、この教師は、自暴自棄になっている様子で、生徒たちを突き放すばかり。ところが、合…
この週末は4本の映画鑑賞。「舞子はレディ」は昨日書いたので残り3本をご紹介。 「スペシャルID特殊身分」は香港ノワール。「イップマン」で華麗なカンフーを見せたドニー・イェンが潜入捜査官を演じる痛快アクション。「インファナル・アフェア」のような…
信濃町「東医健保会館」にて「日本の排外主義とヘイトスピーチ」と題するシンポジウムに参加。 昨年12月に京都朝鮮学校にヘイトスピーチを行ったとして起訴され、最高裁で有罪が確定した在特会の事件がありましたが、それを含めた、昨今の日本の排外主義とヘ…
ギンレイホールにて、日本映画「舞子はレディ」鑑賞。名作づくりで有名な周防正行監督作品という予備知識のみで鑑賞。見ているうちに、やっと「マイ・フェア・レディ」の日本版と気づく。 「マイ・フェア・レディ」を実は観ていないのですが、ほとんど内容は…
朝井まかての庶民時代小説「先生のお庭番」読了。 長崎出島を舞台とした、オランダ人医師シーボルトのお庭番を務める熊吉を主人公に、先生に忠実に仕えるものの、いくつかの疑問を抱えつつ生きる熊吉から見た当時の長崎出島の描写が語られます。 熊吉は15歳…
東京国立近代美術館フィルムセンターという映画専門の施設があることも知りませんでした。本日、ネットでイベント情報を見ていて、ヒットしたことから早速行ってきました。 2月17日から3月15日までの1月間、「現代アジアの映画作家たち」と題してほとんど上…
本日ギンレイホールにて映画二本鑑賞。 「リスボンに誘われて」は、日本の題名からすると、恋愛映画と思いきや、サスペンスタッチの作品。原題が「NIGHT TRAIN TO LISBON」なので、直訳すれば「リスボン行夜行列車」でしょうか。この映画での収穫は、ポルト…
朝井まかて「すかたん」読了。集中的に朝井まかて作品を読んでいますが、通勤で電車に乗っている時間が短いのと、夜家に帰るとなかなか読書時間を造らないことから、なかなか進みません。やっと本日「すかたん」を読み終えました。「恋歌」、「ぬけまいる」…
香港映画「激戦 ハート・オブ・ファイト」を武蔵野館で鑑賞。総合格闘技のチャンピオンを目指す青年と、彼を指導する元ボクシングチャンピオンのスポーツ根性ドラマ。ただ、バックにいろいろな人間模様を絡ませ感動作になっています。 若者が試合に挑戦し、…
本日ギンレイホールでフランス映画日本鑑賞。 「僕を探しに」は幼少時の事故で口をきけなくなった青年ピアニストが、その事故の真相を探して、自分自身を取り戻すお話。淡々とした映画で、盛り上がる場面もそれほどなく、特筆すべきで映画でなし。 「グレー…
大人の休日倶楽部フリーパスの時期に合わせて、3泊4日の贅沢な温泉旅行に行ってきました。 最初の2泊は女房と一緒、最後の一拍は一人でのんびり。 一泊目は山形県鶴岡の奥座敷、湯田川温泉「湯どの庵」。鶴岡の街を散策する予定だったのですが、あいにく…
直木賞作家、朝井まかての時代小説「ちゃんちゃら」読了。 朝井作品は、「恋歌」、「ぬけまいる」に続く三作目。「ちゃんちゃら」は身元不明の浮浪児の時に拾われた植木職人の親方の家で育ったちゃらが、一人前の植木職人になり、成長する姿と、一大事件に遭…
23日金曜の夜、武蔵野館にて中国映画「薄氷の殺人」鑑賞。ベルリン映画祭で金熊賞を受賞したとのことで期待してみたものの、残念ながら不発。私には、その良さがよくわかりませんでした。 冒頭の死体の一部が石炭の山から見つかる描写は、いかにもこれからミ…
ギンレイホールにて映画二題鑑賞。 「ジゴロ・イン・ニューヨーク」は、ウッディ・アレンが監督ではなく、役者として出てくる映画。本が売れないのはアメリカも日本と事情は同じようで、アレン経営の本屋が不景気で閉店し、次の仕事として選ぶのが男娼紹介。…
韓国映画「シークレット・ミッション」をシネマート新宿で鑑賞。 ドイツにはナチスとホロコーストという映画の題材があるように、韓国にも分断国家という格好の題材があります。しかも現在進行形であることから、より一層の臨場感があります。 「シークレッ…