映画「予告犯」

日本映画「予告犯」を池袋シネマロサで鑑賞。初めて行く映画館で、池袋の北口にあります。近代的なシネコンと思いきや、場末の単館映画館という趣。それでもスクリーンはいくつかあるようで、地下の大きなスクリーンで鑑賞。池袋というところは、圧倒的に東口が賑やかで、西口や北口は趣が違います。特に北口は風俗関係の店舗が多いようで、観客もあまり近づかないのかもしれません。
鑑賞した「予告犯」は、ほとんど予備知識なく見ましたが、予想以上に楽しめる作品でした。
IT会社に派遣で勤務する主人公の男が、3年間の派遣勤務から正社員になれると思って一生懸命仕事したものの、社長に軽々と拒否されます。その後、会社を辞めて劣悪な産廃処理場で働くが、人間的な扱いを受けない状況で、仲間とそんな社会に復讐するという筋で、社会的な問いかけを持つ映画でもあります。主人公の男は、最後は仲間を守るために一芝居打つのですが、何ともやりきれない場面。
日本に父親を捜しに来たフィリピンの青年が死んでいく場面で、「こんな日本ですまなかった」というところが印象的。
本当にこんな日本が現実にあるのが実態であり、貧富の格差はこれをさらに助長していく世の中です。
今日はこの辺で。