東野圭吾「回廊亭殺人事件」

東野圭吾が25年以上前に書いた「回廊亭殺人事件」読了。東野作品としては中の下あたりの作品か。
莫大な遺産を残して死んだ一ケ原高顕の秘書を務めていた女性が、自分の恋人を殺された復讐を果たす話。
回廊亭という廊下の長い独特な旅館を舞台にして、高顕氏の四十九日に集まった親族が、高顕氏の遺書を弁護士立会いの下、公開するという前夜に起きた殺人事件。そこに何故部外者の老婆が出席していたのかも疑問が残りますが、それはさておき、30代の女性が還暦過ぎの老婆に扮装するという設定も若干無理があります。