戦争法案の強行採決

昨日は衆議院の特別委員会、本日は衆議院本会議において、戦争法案ともいわれる「集団的自衛権」を認める11の法案が与党の強行採決で通過しました。
私もこの法案には大反対で、昨日18:30分からの国会議事堂での集会に参加し、シュプレヒコールをあげてきました。
そもそも、従来の政府見解では、憲法9条委より集団的自衛権は禁じられており、大多数の憲法学者憲法違反を訴えていました。これに対して自民党は、これまでの政府見解の範囲内だとか、砂川事件での最高裁判決を持ち出して合憲を正当化しようとしましたが、国民の理解を得られていません。国会答弁が続けば続くほど矛盾が表面化して、安倍を始め中谷などの関係大臣は右往左往し、結局納得のいく答弁がありませんでした。これは、参議院居場所を移しても変わることがないでしょう。なぜなら、結局まっとうな答弁ができる土壌が現憲法下ではないからです。
安倍は盛んに、「政府は国民の生命と安全を守る義務がある」と訴えますが、そんなことは当然のことであり、集団的自衛権の容認が逆に国民を危険に陥らせることを無視しています。戦後70年間守り続けてきた平和国家の看板をここでおろしてよいのか?このまま法案が通ることがあったら、大変な禍根を残します。
かつて、太平洋戦争時に、高級軍人や政治家の子息がほとんど戦地に行くことなく、戦死することがなかったという保坂正康氏の講演を聴いたことがありますが、結局政治家はいざとなったら自分の家族可愛さに自己保身に走るはずです。
ここでもう一つ語らなければならないのは、平和政党を標榜する公明党の存在です。少なくとも集団的自衛権を認める今回の法規制により、日本が戦争に加担する確率は確実に増えます。これはだれも否定しないでしょう。そんな国になることに対して、平和政党の公明党はこのまま自民党と一緒になって法案成立に賛成していくのか?支持基盤の創価学会の方たちは本当に支持しているのか?
もう一度公明党には原点に返って考え直してもらいたいと思います。少なくともこのまま自民党と一緒になって突き進むのであれば、次回の選挙では支持を失うのではないでしょうか。
最後に、「安倍になんか生命や安全を守ってもらいたくない」を叫んでおきたいと思います。
今日はこの辺で。