映画「ジゴロ・イン・ニューヨーク」「アデル・ブルーは熱い色」

ギンレイホールにて映画二題鑑賞。
「ジゴロ・イン・ニューヨーク」は、ウッディ・アレンが監督ではなく、役者として出てくる映画。本が売れないのはアメリカも日本と事情は同じようで、アレン経営の本屋が不景気で閉店し、次の仕事として選ぶのが男娼紹介。本屋に勤めていた渋い男を売り物にして稼ぐことに。客として出てくるのがシャロン・ストーンで、相変わらずのお色気。うまく商売が運ぶものの、なぜかここで敬虔なユダヤ教徒の女性が話の筋に入ってくる。この辺の必然性が分からずじまい。それでもなんとなくまとまったという作品。
フランス映画「アデル、ブルーは熱い色」は、女子高校生が女性への恋に目覚め、思い悩む映画。ギンレイホールの客層は、かなり高齢の女性なども多い中で、きわめて刺激的なレズシーンが頻繁に、かつどぎつく出てきて、「これが芸術か?それとも単なるポルノか?」という境目にある作品を、高齢のお客さんはどう見たか。レズシーンが出てきたところで、そのあまりのどぎつさに耐えきれず?一人の恒例の男性のお客さんが席を立って出ていったのが印象的でした。ただ、自分も含めて、高齢世代にはいい刺激になったかもしれない映画でもあります。
フランスのような制に開放的と思われる国でも、やはり同性愛に対する偏見は強いようで、職場ではそれを隠さざるを得ない雰囲気があるような描写も出てきました。
結局、この映画は何を訴えていたのか?うまくいっていた女性カップルですが、一方が男と浮気したことに激怒(嫉妬)して別れるが、思いを断ち切れない一方がもう一度復縁を迫るが、結局は受け入れられることがなく分かれる結末が何を意味するのか?男も女も性別がどうであっても、人間の感情は同じなんだよと言っているような気がしました。
今日はこの辺で。