田舎と母

昨年の夏以来の田舎への帰省、そして母親との再会。母はすでに94歳となり、かなり高齢ではあるが、昨年の夏は元気であった。ところが今回帰省すると、ちょうど前日から気分が悪いということで横になっていました。ほとんど何も口に通らないという様子で、顔色も悪く驚きました。
もちろん意識ははっきりしていて、息子が帰省したのにこんな姿で申し訳ないといった言葉がでて、こちらが恐縮してしまう。母親はいつまでも母親である。
思えば母親と暮らしたのは18年間で、それから東京に出てきた私は、41年間を母親とは別居して暮らしてきた。帰省もせいぜい年2~3回で、濃厚な親子関係が続いてきたわけではないが、母親というものは特別な存在。当然100歳まで生きるものと思っていたものの、今回の帰省で母親の老いを真剣に考えた次第。
医者の往診で点滴治療を受け、若干元気が出てきたので安心はしたものの、これからの親孝行をどうしたらよいのか、これも真剣に考えなければならない。
母親には子供のころずいぶん逆らったこともあったが、今の老いた母親を慈しみ、一日でも長生きしてほしい気持ちでいっぱいである。そんな思いを強く持ちながら、本日東京に戻ってきました。
今日はこの辺で。