2014-01-01から1年間の記事一覧

映画「友よ、さらばと言おう」

本日もまた新宿武蔵野館にて映画鑑賞。今日はフランス映画「友よ、さらばと言おう」。 フィルムノアールの典型的映画なのかどうかわかりませんが、渋い男優二人を主人公に、息もつかせぬ展開で暴力描写と、その中にも強烈に描かれる親友との心の交流、そして…

映画「怪しい彼女」

韓国映画「怪しい彼女」を新宿武蔵野館で鑑賞。ネットや口コミで評判が上がり、ロングランとなっている作品で、私も見たいと思っていましたが、武蔵野館では夜の8時過ぎからしかやっておらず、行きそびれていました。たまたま武蔵野館のHPを見たら、金曜日…

雫井脩介「検察側の罪人」

雫井脩介の長編作「検察側の罪人」読了。500pのの長編ですが、それほどまでに長編にする必要があるのかを、まず疑問に思う作品。 検察官としてはまだ駆け出しの沖野が、尊敬する先輩検事の最上の期待に応えるため、殺人事件の犯人の自供を導こうとするが、…

朝井まかて「ぬけまいる」

直木賞作家、朝井まかての「ぬけまいる」読了。朝井まかては前回直木賞をとったのではじめてその時聞いた作家名。さっそく受賞作「恋歌」を読みましたが、素晴らしい作品でした。幕末水戸藩の悲惨な状況を見事に描いており、歴史の一面をふれるとともに、ま…

立教大学「トランスナショナル・シネマ・シンポジウム」

本日、立教大学にて「トランスナショナル・シネマ・シンポジウム」なるイベントに参加。要は映画を見て、監督や出演者とトークを繰り広げる催し物。 一本目の映画は「TESE」。在日朝鮮人三世のサッカー選手、チョン・テセ選手を追い続けたドキュメンタリ…

奨学金という甘い借金

7月5日(土)、早稲田大学で「若者の貧困と教育」と題した講演会があり聴講しました。3人の先生方の講演を聞きましたが、最初の中京大学大内教授の講演は奨学金問題。私が大学に入学したのが40年前で、その当時の入学金が5万円、授業料が年間36,000円でし…

東北温泉旅行 2014年初夏

6月21日~23日の3日間、大人の休日倶楽部のフリーパス切符を利用して東北温泉旅行にまたまた行ってきました。今回宿泊するのは山形裏磐梯にある五色温泉宗川旅館と、強首温泉 樅峰苑。 新幹線でまずは福島に行き、そこからバスで土湯温泉へ。古くからの温泉…

映画「メイジーの瞳」「美しい絵の崩壊」

7日の土曜日に映画二題鑑賞。まずギンレイホールで「メイジーの瞳」鑑賞。両親が不仲で離婚し、母親と父親の間を行ったり来たりさせられる幼い娘メイジーの何と見言えない不安感を子役の少女がうまく演じていました。親権を両方共が主張するにもかかわらず、…

映画「偽りなき者」

デンマーク映画「偽りなき者」をギンレイホールで鑑賞。 幼稚園で働く元教師の主人公が、幼稚園児のたわいのないウソから、村八分の状態にされ、無実の罪に苦しむ姿を描いた人間ドラマ。主人公を演じるマッツ・ミケルセンという役者さんの抑えた演技は絶品。…

「韓国の反日につけるクスリはあるか」講座

拓殖大学の国際講座聴講。本日のテーマは「韓国の反日につけるクスリはあるか」。朝鮮問題専門家の荒木和博教授の講義。拓殖大学国際講座の講師陣は、前防衛大臣の森本敏をはじめ、ほとんどが日本の軍備力をもっと強くして、防衛力を強化することが安全保障…

映画「チョコレートドーナツ」

アメリカ映画「チョコレートドーナツ」を新宿のシネマカリテで鑑賞。日本上映版のタイトルが「チョレートドーナツ」になった経緯が分かりませんが、どうもしっくりいかないタイトル。原題は”any day now”で日本語に適した訳がなかったための苦肉の策のように…

高峰温泉に満喫

今年のゴールデンウィークは、前半が完全な飛び石で、私は30日だけ休み。そして後半が4連休でもうすぐ終わろうとしています。 4月29日~5月1日の3連休は田舎の長野へ。本来は実家に2泊ですが、今年は思い立って、かねてから行ってみたかった高峰温泉に…

映画「ムード・インディゴ うたかたの日々」、「ビフォアミッドナイト」

映画「ムード・インディゴ うたかたの日々」と「ビフォアミッドナイト」をギンレイホールにて鑑賞。 「ムード・インディゴ うたかたの日々」は私にはまったく理解ができない作品。何を言いたいのか、何を観客に訴えたいのか、作者の意図が分かりません。唯一…

映画「そこのみにて光輝く」

日本映画「そこのみにて光輝く」をテアトル新宿にて鑑賞。評判が良いこともあり、劇場は8分以上の入りでした。 とっても暗い映画という先入観がありましたが、さにあらず。結構明るさもある映画。特にヒロインの弟の拓二の存在が暗い素材を明るくしていまし…

湊かなえ作品「望郷」、「境遇」、「往復書簡」、「贖罪」

湊かなえ作品を集中的に読む。 「白雪姫殺人事件」が映画化され、さらに知名度がアップしている湊かなえ作品を集中的に読みました。 「望郷」は、瀬戸内海に浮かぶ島を舞台に、かつての賑わいを失っていく島の中での連作短編。読み応え有りの作品。 「境遇」…

映画「テルマエロマエ」、「プリズナーズ」

話題の映画、「テルマエロマエ供廚函屮廛螢坤福璽此彜嫋沺 「テルマエロマエ供廚蓮⇒汁曚鉾燭靴討修譴曚匹僚侏茲砲△蕕困任靴拭A虻遒奇抜で大ヒットし、今回はそれ以上に評判がいいとのことで期待が大きすぎたせいか、腰砕けの印象。特に、日本の代表的な温泉…

映画「テルマエロマエ」、「プリズンナー」

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映画「白雪姫殺人事件」、「フルートベール駅で」

湊かなえ原作の「白雪姫殺人事件」と、アメリカで実際に起きた事件を題材にした「フルートベール駅で」の映画二題鑑賞。 「白雪姫殺人事件」の原作は読んでいませんが、映画の方がよくできているとの評判もあり期待して鑑賞。ネット社会が犯人を作り上げてし…

映画「もう一人の息子」、「少女は自転車に乗って」

3月29日(土)、ギンレイホールにて、映画「もう一人の息子」、「少女は自転車に乗って」鑑賞。 2本とも日本ではなじみのないアラブ世界の映画で、感慨深く鑑賞しました。 「もう一人の息子」は、ユダヤ系フランス人監督の作品で、日本映画「そして父に…

台湾旅行記(1)

3月22日(土)~25日(火)の三泊四日の日程で台湾旅行に行ってきました。今回は珍しく女房と一緒の旅。台湾は約30年ぶりの訪問。確か台北のみ二泊三日の旅だったと記憶していますが、今回は台北到着後、台中へ向かい、台中で一泊、翌日は台南経由で高雄に行…

映画「それでも夜は明ける」

今年のアカデミー賞の作品賞を受賞したアメリカ映画「それでも夜は明ける」を武蔵野館で鑑賞。 悲惨で理不尽で、何とも残酷な物語。アメリカのかつての暗部であり、いまだに尾を引く黒人問題。 監督がスティーブ・マックィーンと聞いて、まさか大脱走の?と…

朝井まかて「恋歌」

直近の直木賞受賞作、朝井まかての「恋歌」読了。朝井さんは初ノミネートでの受賞。こういう方もいらっしゃるから、賞というものは時の運なのか。 それにしても、作品自体素晴らしい秀作であり、歴史を学ばせてもらいました。 尊王攘夷を掲げ、井伊直弼が暗…

映画「エヴァの告白」、「ダラスバイヤーズクラブ」

土日の休日、2本の映画鑑賞。 昨日見た「エヴァの告白」は1920年代初期、ポーランドからの移民船に乗ってきた姉妹が、ニューヨークのエリス島に到着するものの、妹が結核で隔離され、姉も送還されるピンチのところ、ある男に助けられ、上陸を果たすもの…

映画「ザ・イースト」

昨日、アメリカ映画「ザ・イースト」を新宿のシネマ・カリテにて鑑賞。 金曜日が一日中雪で、結局夜中まで降り続き、首都圏は大雪に。金曜日は内視鏡検査のある日で、雪が降っても関係なかったのですが、土曜日はすっきり晴れてほしかったのですが、寒い一日…

薬丸岳「刑事のまなざし」

「天使のナイフ」で鮮烈にデビューした薬丸岳を久々に読みました。そして、素敵な刑事像に出会いました。主人公は、かつては少年鑑別所の法務技官として、罪を犯した少年のケアをしていたものの、娘をハンマーで殴られ、植物人間にさせられてしまったのをき…

映画「ゲノムハザート」、「アメリカンハッスル」

映画「ゲノムハザート」、「アメリカンハッスル」鑑賞。 「ゲノムハザート」は日本の西島秀俊主演ながら、韓国人監督による韓国映画。せっかく見た映画にもかかわらず、睡魔が遅い、三分の一はストーリーを追えない体たらく。記憶をなくす薬物を開発した科学…

奥田英朗「沈黙の町で」

奥田英朗「沈黙の町で」読了。この作品は朝日新聞に連載されていたため、文庫になったら是非読んでみたいと思っていた作品。新聞の連載小説というのは、たまに目をとめた読むことがありますが、最初から最後まで読むことはまずありません。作家も長期の連載…

映画「タイピスト」

本日はギンレイホールにて、フランス映画「タイピスト」鑑賞。 フランスの田舎町(ノルマンディー地方という言葉が出ていました)の雑貨店の娘が、地元の町の会社の秘書として雇われますが、雇用主の個人社長さんが、彼女のタイピストとしての才能にほれ込み…

映画「七番房の奇跡」

武蔵野館で韓国映画「七番房の奇跡」鑑賞。今日は1日ということで映画の日。武蔵野館も「アメリカン・ハッスル」など話題作が多く、どの映画も盛況で満員御礼状態。 レビューで最も高い点を取っている表題作を本日は鑑賞。 笑いあり、そして最後は涙涙の作…

東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」読了。そして、久しぶりに小説で涙を流しました。東野圭吾というと推理小説ですが、(浅田次郎+重松清)÷2 的な人情味あふれる小説を書いていたとは驚きです。それも第一級の作品です。 シャッター街になっている地方都市の…