湊かなえ作品「望郷」、「境遇」、「往復書簡」、「贖罪」

湊かなえ作品を集中的に読む。
「白雪姫殺人事件」が映画化され、さらに知名度がアップしている湊かなえ作品を集中的に読みました。
「望郷」は、瀬戸内海に浮かぶ島を舞台に、かつての賑わいを失っていく島の中での連作短編。読み応え有りの作品。
「境遇」は、同じように養護施設で育った二人の女性の物語で、深い友情で結ばれた二人ではあるが、物語的には無理やり作った境遇を題材にした無理があり。いまいちの作品でした。
「往復書簡」は、元女性教師がかつての教え子敦史に、同じく教え子の6人にあってほしいと頼み、敦史が6人に合い、その結果を手紙で報告するという内容が小説になっている。自分で会いに行けばいいのにと言ってしまっては元も子もないですが、最後の話では「なるほど」と納得。
「贖罪」は、「告白」に最も近いシチュエーション。田舎町で起きる少女殺人事件。4人の目撃少女がいるものの、犯人の印象を誰も覚えていないことから、殺された少女の母親が少女たちを追い詰めることに・・・・。怖い話ではありますが、引き込まれました。
今日はこの辺で。