映画「エヴァの告白」、「ダラスバイヤーズクラブ」

土日の休日、2本の映画鑑賞。
昨日見た「エヴァの告白」は1920年代初期、ポーランドからの移民船に乗ってきた姉妹が、ニューヨークのエリス島に到着するものの、妹が結核で隔離され、姉も送還されるピンチのところ、ある男に助けられ、上陸を果たすものの、その男との確執、身を売ってまで妹を助けようとする姉の執念が描かれます。
1920年代の移民社会アメリカの姿がよく描かれている映画ではないかと思いましたが、この映画の魅力は何といっても主演女優のマリオン・コティヤールの憂いを含んだ美しさではないでしょうか。彼女を愛しながら、拒絶される男のホアキン・フェニックスも渋い演技。くすんだ画面が時代背景と東欧移民の悲惨さを映し出していました。
本日は「ダラスバイヤーズクラブ」鑑賞。悪役っぽい役をやっていたマシュー・マコノヒーが20キロ以上も痩せて挑んだ作品。本当にがりがりに痩せてエイズ患者そのもの。これこそ迫真の演技というのでしょうか。よめい30日のエイズと診断された主人公が、認められていない治療薬を求めて奔走するうちに、大製薬会社の薬の副作用に気づき、本当の治療薬を売るための会社を作って、国や病院と対立していく。30日の余命が結果的には2500日に伸びたという実話を基にしています。先週見た「ザ・イースト」も製薬会社が悪者になっていましたが、日本と同じくアメリカでも新薬の認証にまつわる国と製薬会社と病院の灰色の関係が浮き彫りにされます。映画ですからフィクションが多いのでしょうが、一つの薬品が当たると莫大な利益が入る製薬業界の暗部が垣間見える作品でした。
今日はこの辺で。