映画「白雪姫殺人事件」、「フルートベール駅で」

湊かなえ原作の「白雪姫殺人事件」と、アメリカで実際に起きた事件を題材にした「フルートベール駅で」の映画二題鑑賞。
「白雪姫殺人事件」の原作は読んでいませんが、映画の方がよくできているとの評判もあり期待して鑑賞。ネット社会が犯人を作り上げてしまう恐ろしさをうまく描いているのですが、「告白」ほどの重量感には欠けました。ネット社会の軽薄さ、無責任さ故でしょうか。
アメリカ、サンフランシスコで2009年に実際に発生した警察官による黒人青年発砲殺人事件をテーマとして、アメリカ社会に現存する黒人への差別を強く訴えます。強く訴えるという表現は適切性を欠くかもしれませんが、殺された22歳の黒人青年の、殺されるまでのたった1日間の生活行動を淡々と描くことにより、なぜ理不尽な発砲事件が発生してしまうのかを問いかけます。淡々と描くがゆえに、その理不尽さがより強く印象に残る作品。
今日はこの辺で。