映画「偽りなき者」

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デンマーク映画「偽りなき者」をギンレイホールで鑑賞。
幼稚園で働く元教師の主人公が、幼稚園児のたわいのないウソから、村八分の状態にされ、無実の罪に苦しむ姿を描いた人間ドラマ。主人公を演じるマッツ・ミケルセンという役者さんの抑えた演技は絶品。カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞しただけのことはあります。
嘘をついたのが幼い幼稚園児故に、無実を晴らすのが極めて困難であり、嘘が真実となってデンマークの田舎町に広がっていく過程が映し出されます。冤罪映画「それでも僕はやっていない」とは違った、ヨーロッパ中世の北欧を思わせる?雰囲気が漂い、重い空気が流れます。
時がたって冤罪が晴れたかのような風景が突然現れますが、これは映画を見るものに想像させる監督の意図があります。そして最後の場面。やっぱり冤罪は完全には晴れていないことを監督は読者に訴えるのでした。
デンマークスウェーデンなどの北欧映画は、何となく重い雰囲気が漂う作品が多いように思うのですが、どうなんでしょうか。
なお、併映で「アンナ・ハーレント」が上映されていましたが、すでに観て、あまりにも喫煙場面が多いので、二度目の鑑賞はパスしました。
今日はこの辺で。