映画「友よ、さらばと言おう」

本日もまた新宿武蔵野館にて映画鑑賞。今日はフランス映画「友よ、さらばと言おう」。
フィルムノアールの典型的映画なのかどうかわかりませんが、渋い男優二人を主人公に、息もつかせぬ展開で暴力描写と、その中にも強烈に描かれる親友との心の交流、そして家族愛。
ド派手な銃撃戦やカーアクションが売り物ではなく、観客に友情とは何か、家族愛とは何かを語り掛けているようなフレッドカバイエ監督の意図がうかがわれました。フレッド・カヴァイエのフレンチ・ノアール3部作の最新作で、男優のヴァンサン・ランドンとジル・ルルーシュが何とも言えない渋い演技。そして、ヴァンサン・ランドン演ずる元刑事の妻役のナディーン・ラバキーという女優の知的な美しさが印象に残りました。この女優さん、レバノン生まれの女優で、彫の深い、知的な美人で、監督業もやっているとのこと。カヴァイエ監督の前2作がさっそく見たくなりました。
この映画の上映時間は90分。やたらと長い映画がありますが、小説と同じで長ければいいというものでもありません。90分に凝縮された中身の濃い映画が本当の傑作なのです。
今日はこの辺で。