映画「八日目の蝉」

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角田光代原作の映画「八日目の蝉」観賞。
つい先日にNHKがドラマ化し、そのドラマを最終回を除き見たのですが、最終回だけは見ずじまい。
テレビではあくまで誘拐したお母さんが主人公でしたが、映画は誘拐された子供が大きくなって過去をたどっていくというストーリー。その先導役の小池栄子がいい味を出していました。
それにしても永作博美の表情の豊かなこと。ほとんどが不安な表情の場面でしたが、最後の写真館での嬉しくも悲しい表情には、誰もが涙してしまうような切なさが漂っていました。
井上真央ははじめてみる女優さん。子役時代から有名だったとのことですが、笑う場面が全くないような覚めた演技が秀逸。
この物語自体が、無責任な男に翻弄される女の性と母性愛をうたっているのですが、本当の被害者は森口瑤子扮する生みの親なのかもしれません。
今日はこの辺で。