2007-01-01から1年間の記事一覧

貫井徳郎「愚行録」

貫井徳郎の「愚行録」を読み終えました。ある人物について、過去に付き合いがあった人が語るストーリー展開はよくあるケースですが、ついつい引き込まれてしまいます。 この小説では、早稲田、慶応出身の夫婦が惨殺されるのですが、その夫婦のついて個別にか…

小池真理子「狂王の庭」

小池真理子の大不倫恋愛小説「狂王の庭」を読み終えました。小池の直木賞受賞作「恋」に似た雰囲気を持つ大恋愛・不倫小説です。不倫小説が得意な渡辺淳一作品とは違った、いかにも女流作家が書いたものと思われる匂いを感じる作品。命を減らすほどに一人の…

小沢の茶番劇

何を考えているのか分からない小沢一郎の茶番劇が、辞意撤回で収束しそうです。勝手に大連立を模索し、反対されるや辞意表明し、おまけに自らが率いる民主党をぼろくそに非難。それでも慰留されると涙を流して辞意撤回の体たらく。小沢一郎もいよいよ地に落…

映画「犯人に告ぐ」観賞

雫井脩介の小説を読んでいたので観たいと思っていた作品。早速観てきました。主人公の巻島刑事役を豊川悦司が演じていましたが、彼しかいないと思わせるように役にはまっていました。 劇場型の誘拐殺人事件捜査という突拍子も無い設定ですが、決してありえな…

何を考えているの?福田さん

福田首相が小沢代表に随分擦り寄っているようです。 福田さんは「自分が総理になってまだ一本も法案が通っていない」とぼやいているとのこと。 テロ特措法が期限切れを迎え、給油活動もストップ。アメリカからは失望の声がしきりに聞こえてきているようで?…

竹中平蔵「構造改革の真実」

竹中平蔵「構造改革の真実-大臣日誌」を読み終えました。日誌と言うだけあって、詳細な日付や実名もふんだんにあり、極めて真実味のある内容となっています。かなり辛らつに批判している政治家もいることから、作り話は一つもないと思われます。 読んでの感…

予想通り

守屋前次官の証人喚問、予想通りの展開でした。深谷委員長の最初の質問はいいとして、自民党議員の質問は例によって自己陶酔の演説になっていました。証人喚問はあくまで証人の証言を引き出すもの。あんな演説調というか説教調というか、自分の意見ばかり言…

防衛庁問題

明日、いよいよ前防衛庁事務次官の守屋氏の証人喚問が行われます。証人喚問といえば、ロッキード事件のときに始めてテレビ中継されたかと思いますが、喚問で衝撃的な証言が出てきたことは先ずありません。かつて全日空の若狭氏が署名するときに手が震えて書…

謝罪会見

このところ、テレビでは謝罪会見が花盛りです。企業では食品関係の不祥事会見。ミーとホープから始まって、白い恋人、赤福、比内鶏など。いずれも偽装や賞味期限切れ問題を起こし、企業トップが関わっていた悪質事件。謝罪会見は何ともお粗末なもの。比内鶏…

薬丸岳「闇の底」

久しぶりの男性作家の推理小説、薬丸岳の「闇の底」を読み終えました。薬丸は、処女作の「天使のナイフ」がベストセラーとなり、一躍推理小説界に躍り出た新星作家。第二作が期待されましたが、作品の出来は「天使のナイフ」には及びませんでした。かといっ…

新幹線雑感

だんだん秋が深まり、いい季節になってきました。ついこの間まで夏の真っ盛りと思っていたのに、あっという間にこの涼しさ。でも通勤時には汗をかきます。脂肪ぶくれのこの体が恨めしい!!! 7月から遠距離通勤していますが、大宮から宇都宮まで新幹線を利…

小池真理子「夏の吐息」、森絵都「永遠の出口」

女流直木賞作家二人の作品、小池真理子の「夏の吐息」と森絵都「永遠の出口」を読了。 いつも読了と書きますが、これはただ単に読んだというだけ。情けないことに、よっぽど印象に残る作品以外は、すぐにストーリーを忘れてしまうのです。したがって、「読了…

格闘技番外編

このところ、相撲、ボクシングという2大格闘技でスキャンダラスな出来事が多く、マスコミが面白おかしく報じ、高い関心を集めています。 相撲の朝青龍問題と時津風部屋のリンチ事件、そしてボクシングの亀田一家事件。時津風部屋事件は、実際に一人の尊い若…

三鷹の森フェスティバル

昨日の土曜日は、かねてから生きたかった永山の「竹取の湯」へ。お風呂と数種類の岩盤浴があり、休憩所もあるので時間をたっぷり過ごせるとのこと。入場料は若干高めの2,000円ですが、行ってきました。京王永山駅の改札を出てすぐ右側にあり、アクセスは抜群…

角田光代「八日目の蝉」

角田光代の最新作?「八日目の蝉」を読み終えました。前半の1章は女がかつての不倫相手の夫婦の子供を誘拐して逃亡しながら育てる話、そして後半に第2章は、その女に育てられた(4歳までですが)女が過去のトラウマから逃げ出せない話。 私は特に前半の話…

どぶ板選挙

8日の朝、金沢からバスで帰宅したのが早朝の6時半。幸いバスの中ではゆっくり眠ることが出来ました。ただし、やっぱり我が家に勝る安息の場所ななし。帰宅すると一安心です。 近所の映画館に女房と一緒に「選挙」を観に行く。この映画は、2年前の2005年に…

金沢・能登半島の旅

3日間の連休ということで、北陸旅行へ。9年ほど前大阪にいたときに、粟津温泉に社員旅行で行って以来の北陸への旅。1日目の6日は早朝の新幹線で東京-長岡、その後長岡-金沢-和倉温泉-穴水と電車を乗り継ぎ、最後はバスで輪島まで。最初和倉温泉に行…

小池真理子「恋」読了

小池真理子の直木賞受賞作「恋」を読み終えました。1972年の冬と言えば浅間山荘事件のあったとき。私が中学3年生のとき(歳がばれてしまいました)。私は軽井沢に程近い北佐久郡浅科村と言うところに住んでいたのですが、あのときの騒ぎは今でも鮮明です。…

あっという間の秋

先週の土曜日からすっかり秋モードの天気。今日は日光東照宮に用事で行ってきたのですが、寒いほどの気温でした。 さすがに紅葉はまだですが、この気温の変化で一気に秋モードとなり、紅葉も始まりそう。 東照宮は約15年ぶりの参拝。やはり何ともいえない重…

ラスト7分というキャッチコピー

”ラスト7分11秒まで、決して真犯人が分からない”というキャッチコピーを売りにした映画「パーフェクト・ストレンジャー」を観賞。私のような単純な人間では、やはり犯人を見抜けずに、ラスト7分で漸く分かった次第。このような映画こそネタバレ禁物の映…

名門ゴルフ場のこだわり

栃木県の名門ゴルフ場といわれるNカントリークラブに行って参りました。こんな名門ゴルフ場にはそうそうは来れないので、かなりの期待を持って行きましたが、さすがと思わせるすばらしいゴルフ場。フェアウェイは緑の絨毯で、グリーンの手入れも最高。下手…

安倍内閣とは何だったのか

安倍首相の辞任表明から早2週間が過ぎ、福田内閣が発足しました。この間、麻生絶対有利から、ダークホースの福田が突如として出馬表明し、麻生派を除く全ての派閥が福田で固まってしまいました。麻生は最初から負け戦が分かっていたせいか、言いたい放題言…

暑さ寒さも彼岸まで

”暑さ寒さも彼岸まで”とはよく言ったもんで、正にその通りに昨日から涼しくなりました。若干の暑さの戻りはあるでしょうが、秋本番の季節となってきました。 昨日は女房と墓参りに行き、昼食のあと明治神宮に散策へ。女房と行くのは約15年ぶり。そして、妻…

唯川恵「サロメの眠るベット」読了

表題作を読んだのですが、唯川作品では今までの中で最もつまらない作品でした。 主人公の早映が、自由なセックスに目覚める一方、婚約者の卓之との安定した結婚生活を望むという、何とも贅沢な女性のお話。唯川の初期の作品でもあるのか、読者を引き込むよう…

あさのあつこ「あるふれた風景画」

あさのあつこの「ありふれた風景画」を読みました。瑠璃と周子の不思議な関係をみずみずしく?描いた作品。女子高生二人の友情ではない関係を感性豊かに表現はしていますが、中年真っ盛りの私には何とも難しい作品でした。 あさのあつこさんは、最近映画化も…

柔道の進化

残暑と言うにはあまりにも暑い昨日と昨晩。掛け布団など全く不要な寝苦しい夜でした。しかし、幸運にも今日はそれほど暑くはなく、過ごしやすい一日。これがお彼岸を迎える今の季節の気候なのですが? 地球の裏側のブラジル、リオデジャネイロでは世界柔道が…

総裁選の行方

安倍総理が突然の退陣表明!!!9月12日、水曜日のことでした。それから総裁選の流れが一気に福田前官房長官に向いてきてしまいました。「今度は俺の番」と思っていた麻生太郎幹事長には、何がどうなっているのやら?と言った感があるでしょう。 福田さんは…

唯川恵「燃え尽きるまで」

またまたまたまた唯川恵「燃え尽きるまで」読了。 究極の自己中女の怜子さんと、恋人だった耕一郎さんを中心としたお話。怜子さんは、はっきり行って自分のことしか考えていない女性。確かに仕事が出来て、会社でもチーフとして頑張っているのですが、一方で…

唯川恵「百万回の言い訳」読了

またまた唯川恵を読んでしまいました。一般的な女性を描いているわけではないでしょうが、文章が平易で、ストーリーも面白いので、ついつい読んでしまいます。 今回読んだのが「百万回の言い訳」。男の私の感想ではありますが、主人公の「結子」の奔放さと言…

「ヒーロー」のテレビ的面白さ

台風一過の残暑の週末。昨日の土曜日は仙川まで歩いてゆけむりの里へ。そして今日は新宿から明治神宮、代々木公園経由で渋谷まで歩き、そこから吉祥寺まで電車で行き、吉祥寺の映画館で「HERO」観賞。途中の代々木公園ではブラジルフェスティバル開催中…