柔道の進化

残暑と言うにはあまりにも暑い昨日と昨晩。掛け布団など全く不要な寝苦しい夜でした。しかし、幸運にも今日はそれほど暑くはなく、過ごしやすい一日。これがお彼岸を迎える今の季節の気候なのですが?
地球の裏側のブラジル、リオデジャネイロでは世界柔道が開催されていました。初日に金メダル3つぐらい取れるかと思いきや、本命の井上康生、鈴木圭二が2回戦で敗退。その後も中量級は男女ともことごとく破れ、最終日を迎えました。そして、やっとのことで最終日に金メダルが3つ。特に谷亮子さんの頑張りには頭が下がる思いでした。
新聞で山下泰弘氏が「日本のピンチ」を強調していましたが、まさしく世界の柔道は進化しています。採点方法も次第にヨーロッパ化してゆき、日本柔道の醍醐味である一本勝ちに拘る柔道が消えうせつつあります。国際試合を見ていると、外国選手はほとんどが腰を引き、レスリングに近いスタイルになりつつあります。背筋を伸ばした正攻法の柔道が少なくなりつつあるのはまことに残念。しかしながら、柔道自体が真の国際スポーツになったことは喜ぶべきことですが。
驚いたのが、フランスの柔道人口が日本のそれの3倍もあるという事実。こうした底辺の広さが、やがては日本を追い越していく素地でもあり、そういった意味では、底辺が広がっていないところに日本柔道のピンチがあるのかもしれません。
今日はこの辺で。