謝罪会見

このところ、テレビでは謝罪会見が花盛りです。企業では食品関係の不祥事会見。ミーとホープから始まって、白い恋人赤福比内鶏など。いずれも偽装や賞味期限切れ問題を起こし、企業トップが関わっていた悪質事件。謝罪会見は何ともお粗末なもの。比内鶏にいたっては、社長が死に切れずに山から舞い戻って謝罪会見したものの、あまり悪いことをしたというような言葉が聞かれませんでした。リスク管理が全くなされていないことが伺われます。中小企業、それもワンマン社長のいる企業ではこんなものかなあと、つくづく思います。食品に関しては、これら企業が氷山の一角ではないことを願うばかりです。
続いてはボクシングの亀田一家。世界戦の反則負け以来、凄まじいバッシングがメディアでなされました。あれだけ持ち上げていたTBSも手のひらを返したようにチャンピョンの内藤をたたえ、他の局はTBS批判も含めて大々的に亀田一家をこき落としました。2度開かれた謝罪会見ですが、果たして謝罪会見は誰の要請なのか?その必要があったのか?このまま従来どおりの悪役に徹していた方が一家のためにも良かったのではないかとも思います。TBSが何も謝罪しないのはどうも腑に落ちませんが。
芸能界では沢尻エリカの「別に」問題に対する本人の謝罪。公開初日の舞台挨拶に、映画での役柄とは正反対の衣装を身に着けて駆けつけ、あの無愛想な挨拶。これで彼女に対する評価が一気に下がり、あわてて本人が涙の謝罪会見をしたとのことですが、何故あんな挨拶になったのかが疑問。一番困っているのが彼女をCMに使っている企業でしょう。カネボウ化粧品が11月から売る出す新製品に沢尻を含む有名女優5人を使っているようですが、そのまま使うのか?
最後に一番頭にくるのが厚生労働省C型肝炎の資料を放置していた問題。会見場所で記者や患者が役人に謝罪を求めても決して非を認めない態度には憤りを覚えます。一般企業やスポーツ人、芸能人は謝罪を求められれば謝罪するのに、役人は決して謝罪しません。謝罪しなくても役所だけは倒産も無ければ仕事がなくなることも無いからです。もし一般企業のように仕事や雇用がなくなるリスクがあれば、謝罪せざるを得ないでしょう。悲しいかなまだ日本は官尊民卑の国なのか?
今日はこの辺で。