映画「誰がため」

イメージ 1

デンマーク映画「誰がため」観賞。昔学校で習った印象から、デンマークというと未だに「酪農国」というイメージがあります。ドイツやオランダの北、スウェーデンの南の小さな国です。冬の厳しい寒さと荒涼とした牧場のイメージしか沸いてこないのですが、この国もやはりナチスの侵略があったことをこの映画で知りました。
この映画は実話を元に創られ、二人の主人公は戦後デンマークの英雄として伝説化されたようですが、残念ながら終戦まじかにナチスに殺されてしまったのです。
デンマークは、ナチスに占領されながらも、ポーランドのような屈辱的な支配を受けたわけではなく、どちらかというと主権を許されたといわれていますが、ナチスが追い詰められてきた1944年以降は支配が強まり、抵抗運動が弾圧されました。そんな中にあって、主人公のフラメンとシトロンは祖国のために戦います。デンマークの抵抗組織の勢力争いやスパイ行為などもある中、二人はひたすらナチスの幹部を狙いますが、残念ながら暗殺することが出来ず、通報によって無残な最期を迎える重々しい映画。
それにしても戦後65年、未だに反ナチス映画がたくさん創られます。最近観た映画だけでも、「愛を読む人」、「イングロリアス・バスターズ」、「縞模様のパジャマを着た少年」、「カチンの森」があります。そしてどの映画も強いインパクトがあります。こうしてヨーロッパの戦争の記憶が残されていくのでしょう。
今日はこの辺で。