映画「小さな独裁者」

2月16日の土曜日、新宿武蔵野館にてドイツ映画「小さな独裁者」鑑賞。
第二次大戦末期、ナチスの脱走兵が逃走中に軍の車両を見つけ、その中にあった将校の軍服をを着て将校に成りすまし、脱走兵の収容所に出向いて、総統の命令と称し、脱走兵たちを殺戮していくという話。
驚いたことにこれは実話をもとにした物語。
将校に成りすましたのはたった19歳の少年。しかし、将校の軍服と総統の命令という言葉がいかに当時の軍人に重くのしかかったかが描かれます。
自分が脱走兵であるからこそ、脱走兵が戦争遂行にとっていかに邪魔な存在かを知っていた成りすまし将校が、凶器の中で収容されていた囚人たちを虐殺することの意味を知っていたのでしょうか。
映画的には面白さはありませんが、戦争の凶器を伝える作品としては及第点でしょう。
今日はこの辺で。