2021-01-01から1年間の記事一覧

映画「ミス・フランスになりたい!」「世界で一番しあわせな食堂」

6月末で会社生活を終了し、今までは土日にギンレイホールに行っていましたが、その縛りもなくなったことから、これからが平日に行けることになりました。7月16日(金)に早速映画館へ。いずれもYahooレビューでは3.5~3.8ぐらいで、それほど期待はしてい…

中山七里「テロリストの家」

7年前に、北海道大学の学生がイスラム国の兵士募集に応じていたこと、古書店主が求人広告を出していたこと、そして元大学教授もこの古書店主から志願者を紹介してほしいと言われていたという事実があり、大騒ぎになったことがあった。中山先生は、この出来…

中山七里「夜がどれほど暗くても」

中山先生が、芸能人のスキャンダルを追う雑誌社の編集者を主人公としたミステリー、「夜がどれほど暗くても」読了。 週刊誌の副編集長の志賀一家に突然の不幸が襲う。大学生の一人息子が、大学の既婚の先生に横恋慕し、無理心中を図ったうえ、旦那まで殺して…

映画「いとみち」

7月9日(金)、武蔵野館にて日本映画「いとみち」鑑賞。日本映画というよりも、青森映画、津軽映画といった方が適切のような、大変魅力的な作品に出会いました。舞台は青森県津軽平野で、津軽富士=岩木山が望める田舎の町。まず、大学の先生が自宅で津軽弁…

映画「いとみち」

7月9日(金)、武蔵野館にて日本映画「いとみち」鑑賞。日本映画というよりも、青森映画、津軽映画といった方が適切のような、大変魅力的な作品に出会いました。舞台は青森県津軽平野で、津軽富士=岩木山が望める田舎の町。まず、大学の先生が自宅で津軽弁…

中山七里「嗤う淑女」

中山先生の悪女もの小説「嗤う淑女」読了。悪女ものの小説と言えば、有吉佐和子の「悪女について」が最も面白かったのを覚えていますが、今世間的にはアニメで悪女が花盛りのようです。アニメには興味がないため読んだことはありませんが、大体が魅力的な容…

堂場瞬一「アナザーフェイス」

堂場瞬一さんの小説は、結構ボリュームがあるので、今まで控えていたのですが、3泊4日の旅に出ることもあり、持参して初めての挑戦。「アナザーフェイス」のアナザーの意味は、妻が交通事故で亡くなり、子供の養育のため一線の刑事から刑事総務課という部署…

2021年7月東北・信州温泉旅行記

6月末をもって会社生活とおさらばし、いよいよ無職の年金生活。年金がどんどん削られる昨今、私などはまだ恵まれている最後の世代なのか?何とか年金でやっていく覚悟。 会社卒業旅行ではありませんが、辞めたすぐ次に次の日、7月2日から5日にかけての、3泊4…

翔田寛「冤罪犯」

翔田寛の作品は、かつて「誘拐犯」を読んだことがありますが、それ以来の久し振りの作品、「冤罪犯」読了。7年前、2件の幼女連続誘拐殺人事件が発生し、犯人がなかなか捕まえられない中、エース刑事が犯人を逮捕。その際に、犯人の1回目の家宅捜索では発…

韓流ドラ「BAGABOND」

韓流ドラマ「BAGABOND」をNetflixにて鑑賞。エピソード1の第1話から16話まで、息をつかせないアクションとサスペンスで、全く飽きない傑作。16話で終わりと思いきや、シリーズ2へ話は持ち越され、今後アップ予定のようですが、待ち遠しい限り。 スタン…

木村元彦「社長・溝畑宏の天国と地獄」

ノンフィクションライター木村元彦氏が、東大を出て自治官僚になり、大分県に出向中に、W杯日韓大会を大分に招致し、プロサッカーチーム「大分トリニータ」を誕生させた破天荒の男、溝畑宏の大分時代の天国と地獄を描いた「社長・溝畑宏の天国と地獄」読了。…

中山七里「月光のスティグマ」

中山先生が阪神大震災や東日本大震災を背景にして、男女の愛を描いたミステリー作品「月光のスティグマ」読了。神戸で生まれた主人公の淳平と隣に住む双子の姉妹、麻衣と優衣。三人は大の仲良しで、きょうだいのようにして育つが、成長するに従い恋心が芽生…

中山七里「騒がしい楽園」

中山先生の学園もの、それも幼稚園を舞台にしたミステリー、「騒がしい楽園」読了。 埼玉の田舎の幼稚園から東京世田谷の幼稚園に移動してきた舞子先生を主人公に、学園で発生する小動物の殺害・棄損事件が相次ぎ、ついには園児までが殺される事件が発生。そ…

映画「クルエラ」

アメリカのディズニー映画「クルエラ」をシネマカリテにて鑑賞。ディズニー映画の好作品ながら、大手のシネコンでは上映されていないのはどういう訳なのか?とにかくレビューが4.3の高得点なのではずれなしと思い、新宿シネマカリテに金曜日に予約して本日鑑…

東欧映画二題、「聖なる犯罪者」「SNS」

ポーランド映画「聖なる犯罪者」をギンレイホールにて鑑賞。ポーランド映画というと、アンジェイ・ワイダ作品を代表として、名画を生んできましたが、独特と雰囲気を持った作品が多い。本作も、暗い中にも希望と言えるようなものを感じさせる作品となってい…

韓流ドラマ「ロースクール」「ライブ」

韓流ドラマ二作をNetflixにて視聴。 「ロースクール」は、韓国の司法改革から新しくできたと言われる法律専門学校を舞台としたサスペンス。韓国におけるロースクール制度は、日本における法科大学院よりも進んだ制度との評判を聞きますが、ドラマを見る限り…

奥田英朗「コロナと潜水服」

久しぶりの奥田作品「コロナと潜水服」読了。五つの作品からなる短編集で、いつもながらそのユーモアとペーソスに感嘆。いずれの作品も、心霊的な人間が出てきて、物語が進行していくスタイル。 「海の家」は、奥田さん本人に似た作家が主人公。妻の浮気が発…

中山七里「テミスの剣」

前にも書いたかもしれませんが、中山七里が直木賞候補に一度もなっていないのは何故なのか。賞に値するレベルではないのか?本人が拒否しているのか?文春から本を出していないからか?などなど考えたのですが、本作「テミスの剣」は文春発行本で三つ目の疑…

中山七里「笑え、シャイロック」

中山七里先生の銀行を舞台とした作品「笑え、シャイロック」読了。帝都第一銀行という大手都市銀行の新宿支店を舞台に、債権回収を専門とする渉外部の行員の活躍を描きながら、銀行における営業や与信審査なども一通りわかるような構成で、池井戸潤ほどでは…

韓流ドラマ「サバイバー」

韓流ドラマ「サバイバー 60日間の大統領」をNETFLIXで鑑賞。16話の長編ながら1.5倍速で字幕便りで一週間で何とか見終わりました。 主演が前に見た「ミセティ」で主役の女性キャスターの夫役を演じたチ・ジニさん。彼は「ミスティ」の夫役と同じく、なか…

中山七里「秋山善吉工務店」

中山七里先生のホームドラマ的作品「秋山善吉工務店」読了。80歳の老人でありながら、現役の工務店社長として、そして、物言いは大変厳しいながら、名前通り善人そのものの秋山善吉じいさんを中心とした家族のドラマ。話は短編連作となっており、家が火災で…

秋山真一「菅義偉とメディア」

毎日新聞記者で菅官房長官番記者を務めた秋山真一氏著「菅義偉とメディア」読了。政治部記者の政権への突込みが生温いといわれる昨今、政権に批判的と言われる毎日新聞の記者でさえ、番記者となると、いかに接近して人間関係を作るかが問われることも影響す…

中山七里「七色の毒」

中山七里先生には珍しい短編集「七色の毒」読了。私が初めて読む中山先生の短編ですが、短編でもいい作品が書けることを証明している7編の短編。事件解決するのは、おなじみの警視庁、犬養隼人刑事。 「赤い水」は、かつて工場排水が原因で親族を殺された若…

韓流ドラマ「秘密の森」

またまた韓流のサスペンスドラマ「秘密の森」シーズン1の16話をNetflixで鑑賞。 最初は面白さに欠けたのですが、ドラマは中盤からが面白い、味が出てきます。本作の主人公も男性検察官と女性刑事。この二人が刑事司法の闇を暴いていきます。韓流ドラマを見て…

韓流ドラマ「補佐官」

全20話の韓流ドラマ「補佐官」Netflixで視聴。外国映画・ドラマは、字幕が出るので1.5倍速の速さで視聴することが増えました。字幕を見落とすこともありますが、貴重な時間で、しかも見たい作品がたくさんあるので見始めましたが、違和感なく見られます。…

韓流ドラマ「ヴィンツェツォ」

Netflixの韓流ドラマにはまっている今日この頃。ドラマは見だすと止まらない面白さがあり、この流れを止めようとするのですが、なかなかドラマ絶ち出来ない状況が続く。 「ヴィンツェツォ」は、イタリアマフィアの韓国青年が、韓国に帰って悪を懲らしめる痛…

中山七里「ドクター・デスの遺産」

中山七里先生が安楽死を題材にしたミステリー「ドクター・デスの遺産」読了。安楽死は各国とも大きな社会問題ではありますが、ことが人命にかかわる問題なので、政治的には誰も取り扱いたくない問題で、社会問題として話題が挙がって初めて法的な議論が始ま…

中山七里「カインの傲慢」

中山先生が臓器売買の闇を題材として書いた「カインの傲慢」読了。 今世の中はコロナ禍で、格差の拡大がさらに顕著となっているといわれる。国連はSDGs(持続可能な開発目標)を掲げ、17項目の目標を掲げているが、その多くに絡んでいるのが第一番目の「貧…

中山七里「セイレーンの懺悔」

中山先生がメディアの功罪について鋭く迫った「セイレーンの懺悔」読了。「セイレーン」は、ギリシア神話に登場する上半身が人間の女性、下半身は鳥の姿とされる海の怪物で、航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせるという生…

映画「すばらしき世界」

西川美和監督、役所広司主演と聞くだけで観たくなる日本映画「すばらしき世界」を5月9日(日)、下高井戸シネマにて鑑賞。 同じヤクザが主人公の直近作「ヤクザと家族」もなかなか良い作品ではありましたが、本作も素晴らしい映画。ただし、本作の主人公が本…