映画「いとみち」

7月9日(金)、武蔵野館にて日本映画「いとみち」鑑賞。日本映画というよりも、青森映画、津軽映画といった方が適切のような、大変魅力的な作品に出会いました。舞台は青森県津軽平野で、津軽富士=岩木山が望める田舎の町。まず、大学の先生が自宅で津軽弁を教えている場面から始まる。そして、その津軽弁の意味が全く分からず、標準語の字幕も出てこない。地元の役者さんをたくさん採用しているのもあるのですが、特に主人公の高校生の祖母の津軽弁は本間もので、私を含めた観客は何を言っているかわからないのではないか。結局最初から最後まで字幕はなし。何をしゃべっているかはストーリーを理解して想像するしかない映画。しかし、これが監督の意図でもあり、鑑賞している者にとっても決して不便というものではなく、映画の特徴の一つとして納得するのでありました。

主人公の高校生は、人見知りがちな少女で、そんな自分から脱皮しようとして、青森市内のメイド喫茶にアルバイトに。このお店が家族的で、店長や先輩のメイドさんたちとの交流から、自分を成長させていくというストーリー。私が知っている役者さんは豊悦のみの地味な映画ではありますが、こうした地方発信の映画が全国規模で上映され、たくさんのお客さんが見てくれることはすばらしいこと。是非とも応援したい映画でありました。

今日はこの辺で。