2021年7月東北・信州温泉旅行記

6月末をもって会社生活とおさらばし、いよいよ無職の年金生活。年金がどんどん削られる昨今、私などはまだ恵まれている最後の世代なのか?何とか年金でやっていく覚悟。

会社卒業旅行ではありませんが、辞めたすぐ次に次の日、7月2日から5日にかけての、3泊4日の東北。信州温泉旅行に妻と出立。

先ずは、私が10年以上目に訪れたことのある山形県鶴岡の湯野浜温泉。途中善宝寺というお寺さんに立ち寄る。由緒あるお寺さんのようですが、門前には店が1件あるのみ。参拝客も数組見かけた程度。ここからは湯野浜温泉はすぐなのですが、それでも徒歩ではきつい距離のためタクシーを呼ぶことに。何とか10分ほどで来てくれたので助かりました。

湯野浜温泉は、字の通り浜辺の広がる海岸温泉。かつて訪れたときはもっとにぎやかだった記憶があるのですが、今はさすがにコロナ禍のなか、老舗旅館である「亀や」さんも閑散。コロナ対策も万全にとり、しかもここ数日は感染者が出ていない山形県でも、以前対策は厳しくとられています。これが旅館の信用を高くすることは間違いないのでしょうが、過剰な対策とも感じる。これについては今後泊まる旅館さんも全く同じ。東京よりも厳しい対策が、人口も少なく、感染者も少ない山形に必要なのか?疑問に思うところではあります。亀やでの食事は、フランス料理風和食ともいうべき上品な作品。一品一品に手の込んだ料理が並び、妻は大満足。私はせっかく海辺の旅館に来たのだから豪快に船盛でも食べたかったのですが、本日はお預け。東京は雨でしたが、鶴岡はいい天気で正解でした。

翌日の目的地は、米沢八湯と言われる温泉の一つ、小野川温泉高砂屋小野小町が発見したと言われることから、小野川温泉と呼ばれるらしいのですが、誰が思いついたのか。

こちらには温泉街らしき風情がありますが、廃屋らしき家屋も散見され、かつての温泉の賑わいはなくなっているのでしょう。夜の食事には米沢牛の美味しいところをステーキで食し、満足。その後蛍見学に参上。蛍を見るのは何年ぶりのことか。ヘイケボタルしかいなかったですが、たくさんの蛍が光を放っていました。

最後の目的地は信州高山温泉郷「わらび温泉・わらび野」。この旅館は4回目となりますが、隣に大きな公衆浴場があり、旅館内の岩風呂・檜風呂と合わせて、温泉三昧。こちらの旅館では、コロナ対策で旅館内のお風呂がすべて貸し切り。30~40分のコマを選んで岩風呂と檜風呂に入るのですが、自由度が制限された感じ。お客さんが少ないのでできるのでしょうが、好きな時に好きな方のお風呂に入りたいという欲求は満たされませんでした。

今回の3泊で印象に残るのは、亀谷さんの朝食。今までの朝食の中でも一二に入るランク。ついついご飯も進みました。

最終日は帰宅日ですが、高崎で妻と別れ私は新潟へ。新潟の街を歩いたことがなかったので、時間も早いことから駅から徒歩で海岸まで。名所旧跡は少ないのですが、旧斎藤家別邸などは月曜日でお休み。唯一その近所にあった行形亭という屋敷の門が開いていたので入ってみると立派な庭。若い女性が現れ見学できるかというと、ここは料亭で不可とのこと。ネットで調べてみると、超高級料亭で2万円ないと食事できないような高額料亭。それにしても風情のある料亭さんでした。

新潟駅の帰りはさすがに足が上がってしまい、途中からバスで駅へ。駅構内の中華屋さんでおつまみセットを頼んでビールを一杯。もちろん一杯で終わるはずがなく、三杯とつまみの追加でお腹を満たし、東京への帰路につきました。

今日はこの辺で。