映画「ミス・フランスになりたい!」「世界で一番しあわせな食堂」

6月末で会社生活を終了し、今までは土日にギンレイホールに行っていましたが、その縛りもなくなったことから、これからが平日に行けることになりました。7月16日(金)に早速映画館へ。いずれもYahooレビューでは3.5~3.8ぐらいで、それほど期待はしていなかったのですが、3.5の後者は広いものでした。

まず「ミス・フランスになりたい!」は、はやりのLGBTもの。幼いころから女性志向が強く、ミス・フランスになりたいという希望を持っていた青年が、シェアハウスのようなところで生活している仲間の助けも借りて、実際にミス・フランスコンテストに出場。地方予選を勝ち抜き、本選にこぎつけ、その本戦でも最終の6人に選ばれるところまでを描く。確かに女装して化粧すればどう見ても女性。身長が180cmと高いのはご愛敬ながら、最後は自分をさらけ出すことで、自分のアイデンティティーを表現する。LGBT物はずいぶんブームのようにたくさんの映画ができていますが、若干食傷気味。エンタメとしての魅力に乏しい作品に感じました。

期待していなかった分収穫だったのは、フィンランド映画「世界で一番しあわせな食堂」。フィンランドの片田舎の食堂に、中国人の親子が人を尋ねてやってくる。フォントロンさんという人に恩があり、わざわざ中国からやってきた親子が、ひょんなことからその食堂を手伝うことに。フォントロンさんはすでに亡くなっていることは分りますが、中華料理の名人シェフとして食堂の女性経営者やお客たちと心を通わせていく姿が、大変ほほえましい。中国人シェフのおかげで食堂は繁盛するようになり、なくてはならない存在になるが、ビザの期限切れが迫っていてどうするか・・・・。フィンランドの北部が舞台ということで、本当に田舎ではあるが、それでも人間の営みがあり、学校があり、老人施設がありと、人間の基本的な生活要素は変わらない。そうした中で中国人という異質な人種を受け入れることの障害がかつてはあったのでしょうが、それを乗り越えて最後は女性経営者と中国人が結ばれる姿がほほえましい。居眠りすることなく見れたということは、いい作品であった証拠でありました。

今日はこの辺で。