法務大臣の迷走

現在の国会の大きな論点は新型コロナウィルス関係の政府対応や特措法と検事長定年延長問題。勿論、桜を見る会の問題は更なる徹底した追及を期待したいが、コロナで若干焦点がそらされているので復活を期待するのでありますが。

さて、定年延長問題での森法務大臣の国会答弁が迷走、ついには3.11大震災時の福島地検いわき支部の郡山への移転の事象を、「検察官が市民・国民が避難する前に最初に逃げた、理由なく十数人の勾留者を逃がした」との驚くべき答弁をして、国会が一日空転してしまった。11月に一度検事の定年延長については実施しないという法案が内閣法制局にて了とされ、法務省案が決定したにもかかわらず、12月に急に方針が変わった件について、どういった変化があったのかとの小西議員の質問に対して、何を血迷ったか、3.11時のいわきの件を持ち出して検事を愚弄するような答弁をしてしまった。当時野党議員として民主党政権法務大臣に質問した時の答弁を、彼女が何らかの偏見を持って誤った解釈をして、それが頭に強く残っていたと想像されます。

安倍から注意を受けたとのことですが、総理室に部屋に誰かがいたのかどうか定かではありませんが、おそらくは誤ったのは安倍ではないかと思います。無理筋の人事を強行し、答弁をすべて法務大臣に丸投げして逃げているのは安倍の方。「迷惑をかけて申し訳ないが、頑張ってこれからも答弁してください」といって、何か飴を約束したかもしれません。

今回の件では、人事院の女性給与局長も大きな迷惑を受けています。最も情けないのが内閣法制局長官。検事庁法の趣旨を捻じ曲げるような法務省の言い分を了とした旨答弁しているが、こんな法制局は無用な長物。

もはや法治国家とは言えない日本の行く末は、やはり戦争をする国へまっしぐらのようです。

今日はこの辺で。