石田衣良「池袋ウエストゲートパークⅦ」

石田衣良のライフワークとも言うべき「池袋ウエストゲートパーク察悖妊棔璽ぅ催濱鐐茵戞彳瀕察
おなじみの果物屋のマコトが、池袋の町で活躍する短編4篇。
「要町テレフォンマン」は振り込め詐欺の会社から抜け出そうとする男を手助けするマコト。首尾よく抜け出すことはできたが、こうした違法行為への鉄槌が足りない気がするのですが。
「詐欺師のヴィーナス」は、美人で巨乳の女詐欺師に騙されて高額な絵画を買った派遣男の話。確かに女詐欺師の境遇に同情すべき点はあるが、そんな女のために500万円も存する男の気が知れない。
「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は、連続放火魔に疑われた少年の話。少年は孤独から逃げる思い出我が家に放火した過去があるが、これは奈良の事件をベースにしたものか?やっぱり少年には両親の愛情と友だちが何よりも必要だったのでしょう。
最後が表題作「Gボーイズ戦争」。池袋の街には私自身縁が無く、土地勘もありませんが、実名が出てくるので今度歩いてみたくなりました。そんな池袋の裏社会?での話。タカシとヒロトの戦い、そこに影や幽霊が出てきて・・・・。最後は丸く収まるのですが、いまいち現実感に乏しい作品。
今日はこの辺で。