最近の読書から

最近読んだ本の列挙。
荻原浩「ちょいな人々」。7編のユーモア溢れる短篇。荻原にもこんなユーモアのセンスがあったとは。
重松清「五年生」。小学校の五年生をテーマとした、重松の真骨頂短篇。やっぱり読ませます。
久々の太宰治「斜陽」。相当昔(30年以上前)、学生の頃に読んだ記憶がありますが、今読んでも新鮮さがあります。戦後まもなくの時期は相当のインパクトがあったのでしょう。戦後の混乱期、運命に翻弄される没落貴族の耽美的な雰囲気がなんともいえない味わいがあります。
太宰は今でも最大の人気作家とか。
蛇足ですが、昨晩、映画「60歳のラブレター」を鑑賞し、反省するところがありました。
仕事仕事で家庭を顧みず、定年になったとたんに離婚した夫婦。別れてみてはじめて分かる妻のありがたみ。一方、魚や夫婦はお互いの病気をそれぞれ気遣い、最も深い愛情で結ばれていました。
妻の料理を、心をこめて「美味しい」といったことがあったか?と自問自答。これからは心をこめて「美味しい、ありがとう」と言える夫にならなくては。
今日はこの辺で。