映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」「幼な子われらに生まれ」

3月10日(土)は、午前中ギンレイホールにて映画二題鑑賞。
夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、2017年のキネマ旬報第一位の作品。石井裕也監督は、「舟を編む」などの作品で評価が高い監督ですが、この映画は、どちらかというとエンタメ映画ではなく、芸術作品的な印象。都会の片隅で、どちらかというと底辺で暮らしている男と、看護師という立派な職業にはついているものの、現状に何か不満を持つような女性。二人が偶然数回で会うことで、お互いを理解しあっていく過程が描かれます。若者の心を捕まえる要素もあるかと思いますが、老年に差し掛かった私ではよく理解できない映画でありました。
それに比べると、「幼子われらに生まれ」は、浅野忠信演じる主人公の苦悩が表された作品。
お互いにバツイチの夫婦に新しい赤ちゃんが生まれることになるが、小学6年生になっている妻の子供が反発し、浅野演じる夫に拒絶反応を示し苦悩が始まる・・・・。原作が重松清で、重松らしい家族描写が描かれ、観客は主人公の夫に同情してしまう描き方。
なかなか難しいテーマを浅野忠信がうまく演じていました。
今日はこの辺で。