映画「クライマーズハイ」鑑賞

今日は息子と一緒に映画「クライマーズハイ」鑑賞。
横山秀夫は最近新作が無く、寂しい限りですが、「この「クライマーズハイ」は横山の作品の中でも出色の作品。「半落ち」で直木賞候補になりながら、審査委員のいちゃもんで受賞できず、怒った横山が直木賞卒業宣言した直後の作品だったように記憶しています。もし卒業宣言していなかったなら、間違いなくこの作品で直木賞を受賞していたのに、全く残念無念でした。
さて、映画は主人公の全権デスク悠木役に堤真一が演じ、最適役。
日航ジャンボ機が墜落した1885年の暑い夏の、群馬県の地方新聞社「北関東新聞」を舞台に、大事故を前にした記者たちの葛藤を描いています。ご存知のように、横山秀夫はかつて上毛新聞社の記者。実際に日航機事故に直面しているだけあって、小説は実感こもるものがありましたが、映画でも役者をそろえてうまく描いていたと思います。
ただし、いまひとつ感動が足りないのは何故でしょう。やはり、事故そのものを描いていないからかもしれません。あの暑い夏を思い出させる何かの工夫があれば涙がこぼれたかもしれません。
今日はこの辺で。